トヨタのハリアーとはどんな車か?
世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、トヨタのハリアーを紹介します。
基本情報
ハリアーは、日本で販売されているSUVです。
現行モデルは、4代目で、2020年6月に発売されました。
従来はトヨペット店での販売でしたが、トヨタの国内全店舗全車種併売化の取り組みにより、カローラ店、ネッツ店でも販売されることから、初代から続いてきた「フロントグリルのチュウヒのエンブレム」がトヨタのエンブレムに変更されました。
また、3代目は国内専用モデルだったのに対して、4代目はグローバルモデルとなり、北米では、2020年から2代目ヴェンザ(Venza)として発売されています。
プラットフォームは、5代目RAV4と同じGA-Kプラットフォームを採用しています。
続いて、歴代のハリアーを振り返ってみましょう。
初代ハリアーは、1997年に発売され、当時はなかった高級SUVというカテゴリを開拓した車です。
初代と2代目は、海外ではレクサスRXとして販売されました。
その後、レクサスRXの3代目から別モデルとなり、RXは日本でも販売されるようになります。
レクサスRX3代目が発売されてからも2代目ハリアーの販売は続きましたが、3代目の発売を待たずに2012年9月に販売を終了しました。
その後、2013年に、3代目ハリアーが国内専用車として約1年ぶりに復活。
やはり日本では、「ハリアー」ブランドが強く復活を待ちわびる声が多かったのでしょうか。
その後、2020年にフルモデルチェンジを迎え、現在の4代目が発売されています。
なお、4代目ハリアーの販売は非常に好調で、2020年6月の発売から約1ヶ月で月販販売目標(3,100台)の14倍以上となる約45,000台の受注があったといいます。
この価格の車で、これだけの受注があるのは凄いですね。
スペック
パワートレイン
トヨタ ハリアーのパワートレインは、ガソリン車とハイブリッド車があり、それぞれ、2WDと4WDが選べます。
ガソリン車
ガソリン車に搭載されるエンジンは、2.0L直列4気筒エンジン。
エンジン型式は、M20A-FKSです。
レクサスUXやRAV4に搭載されているエンジンと同じですね。
最大トルクは207Nm、最高出力は126kW。
組み合わされるトランスミッションはCVTです。
ハイブリッド車
ハイブリッド車に搭載されるエンジンは、2.5L直列4気筒エンジンです。
エンジン型式は、A25A-FXS。
こちらもRAV4ハイブリッドに搭載されているエンジンと同じです。
最大トルクは221Nm、最高出力は131kW。
このエンジンに組み合わされるモーターは、フロントが最大トルク202Nm、最高出力は88kWです。
リアは、最大トルク121Nm、最高出力は40kW。
駆動用のバッテリーは、リチウムイオンバッテリーで、容量は3.7Ahです。
車両サイズ
トヨタ ハリアーの車両サイズは、全長:4,740mm、全幅:1,855mm、全高:1,660mm。
いわゆるCセグメントSUVですね。
前型モデルからは若干サイズが大きくなっています。
3代目との比較については↓をご覧下さい。
燃費
燃費は、ガソリン車の場合、WLTCモードで2WDが15.4km/L、4WDが14.7km/L。
ハイブリッド車の場合、2WDが22.3km/L、4WDが21.6km/Lです。
RAV4が、ガソリン車の2WDが15.8km/L、4WDが15.2km/L、ハイブリット車の2WDが21.4km/L、4WDはが20.6km/Lなので、燃費はほとんどRAV4と同じです。
エンジンやハイブリッドシステムがRAV4と同じなので、当然と言えば当然ですね。
価格
価格は、ガソリン車が2,990,000円〜4,430,000円。
ハイブリッド車が3,580,000円〜5,040,000円です。
前型モデルのガソリン車が2,949,480円〜3,810,240円で、ハイブリッド車が3,202,200円〜3,817,800円だったので、前型モデルと比べると5〜100万円ほど高くなっていますね。
ただ、ガソリン車の価格が300万円弱からなのは思ったよりも安いですね。
グレードによっては、RAV4やCX-5と同じ価格で購入することができます。
また、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は、約60万円です。
特徴
エクステリアデザイン
ハリアーの特徴と言えば、その誰が見てもかっこいいと思えるエクステリアデザインです。
SUVならではの力強さに加えて、なだらかな曲線のシルエットで流麗さを表現しています。
また後方に行くに従ってルーフラインが下がっていて、クーペのようなスタイリングにもなっています。
実際、開発者はハリアーのデザインについて、「流麗だけどSUVと感じてもらえるギリギリの線を狙ったデザイン」と語っています。
また、リア周りでは、その細長い形状で左右に繋がったテールランプが特徴的です。
ただ、前型モデルは、はリアコンビランプ内にウィンカーが内蔵されていたのですが、4代目となる現行モデルは、リアコンビランプにはウインカーは内蔵されず、マフラーの上の部分に設置されているようです。
後続車からの視認性は少し悪い気がしてしまいますね。
フロント周りは、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍でシャープな印象を強調させた顔つき。
また、遠くからでもハリアーと分かるような、二重のL字型に発光するシグネチャーランプも特徴です。
ただ、このシグネチャーランプは、最廉価グレードの「S」には付かないようなので、注意が必要です。
なお、ボディーカラーは全部で7種類の中から選べます。
インテリアデザイン
ハリアーのインテリアは、所有する人を満足させるような上質なデザインと多様な装備が特徴です。
センターコンソールは、馬の鞍をイメージし、幅広く堂々とした設計。
インパネから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感が強調されていて大らかな広がり感が演出されています。
これにより、包み込まれるような安心感と居心地の良さを実現しているといいます。
厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし触り心地にもこだわったレザー調素材や、「曲木(まげき)」に着想を得たというウッド調加飾、パイピング加飾がインテリア全体に随所に配され、さりげない上質感を演出します。
インテリアの装備では、調光ガラスの電動シェード付パノラマルーフがトヨタ車初採用となりました。
このパノラマルーフは、電動シェードの開け閉めに加えて、調光機能によりシェードが開いている状態での調光・透過を瞬時に切り替えられます。
調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込むような、上質な空間を生み出すようです。
また、クリアブルーで統一された、イルミネーションが室内を上質な空間に演出します。
フロントグリルからはハリアーのチュウヒのエンブレムは消滅してしまいましたが、実は、ドアトリムのレザー部分に型押しされています。
もはやチョウヒエンブレムが隠れミッキーのような存在となっていますが、しっかりとインテリアにチョウヒエンブレムを残すところからも、トヨタのハリアーブランドに対するこだわりが読み取れますね。
なお、内装色は、本革仕様の場合、2種類、合成皮革仕様の場合、3種類から選べます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現在販売がかなり好調のようですが、その結果も頷ける車でした。
ただ、パワートレインがRAV4と全く同じというのには、少しだけ物足りなさを感じました。
できれば、前型モデルのように、ハリアーだけのハイパワー仕様も設定してもらいたいものです。
なお、以下の記事で前型モデルとの比較をしているので、是非併せてご覧下さい。