今日は、主にアメリカなど北米で販売されているスバルの大型SUV アセントについてご紹介したいと思います。
基本情報
スバル アセント(SUBARU ASCENT)は、スバルが北米で生産・販売している3列シートを有する大型SUVです。
元々北米専用車であったトライベッカの後継車として、2018年に発売されました。
日本では販売されていませんが、一部業者によって並行輸入が行われています。
また、チリ等一部の国ではエヴォルティス (EVOLTIS) という名前で販売されています。
なお、現在スバルが販売している車の中では、最もサイズが大きい車になります。
スペック
サイズ
スバル アセント(SUBARU ASCENT)のサイズは、全長:4,999mm、全幅:1,930mm、全高:1,819mm、ホイールベース:2,890mmです。
日本でも販売されている3列シートの大型SUV マツダ CX-8のサイズが、全長:4,900mm、全幅:1,840mm、全高:1,730mm、ホイールベース:2,930mmなので、サイズはCX-8よりも少し大きなサイズということになります。
また、大型ミニバンのアルファードのサイズは、全長:4,950mm、全幅:1,850mm、全高:1,950mm、ホイールベース:3,000mmなので、アルファードと比べても50mmほど全長が長いんですね。
なお、スバルのSUV フォレスターは、全長:4,625mm、全幅:1,815mm、全高:1,715mmなので、フォレスターと比べると、全長は35センチ以上大きいようです。
最低地上高
スバル アセント(SUBARU ASCENT)の最低地上高は、220mmです。
地上高はフォレスターと同じですね。
同じ3列シートSUVのマツダCX-8の最低地上高が200mmなので、それと比べるとかなりしっかりと地上高がとれているので、オフロード走破性にも期待ができそうです。
シャシー
スバル アセント(SUBARU ASCENT)のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがダブルウィッシュボーン式です。
また、タイヤサイズは、下位グレードが245/60R18で、上位グレードが245/50R20です。
タイヤサイズは、CX-8よりも一回り大きいようですね。
パワートレイン
スバル アセント(SUBARU ASCENT)のパワートレインは、2.4L直噴ターボエンジンです。
それに組み合わされるトランスミッションは、8速マニュアルモード付きのCVTです。
駆動方式はフルタイム4WDとなっています。
それでは、それぞれ詳しく見てみましょう。
エンジン
スバル アセント(SUBARU ASCENT)のエンジンは、2.4L 4気筒水平対向ターボエンジンです。
エンジン型式はFA24型。
EZ36型水平対向6気筒エンジンの後継機として、このアセントに搭載するために新規開発されました。
最大出力は、193.9kW。
最大トルクは、375.6Nmです。
フォレスターのマイナーチェンジモデルに搭載される1.8L直噴ターボエンジンは、最高出力が130kW、最大トルクは300Nmなので、フォレスターと比べると、かなりハイスペックなエンジンですね。
トランスミッション
スバル アセント(SUBARU ASCENT)のトランスミッションは、スポーツリニアトロニック(フル電子制御自動無段変速CVT)です。
燃費
スバル アセント(SUBARU ASCENT)の燃費は、アメリカのカタログ表記で、23mpg(マイル/ガロン)です。
日本でお馴染みのkm/Lで表すと、9.8km/Lとなります。
なお、フォレスターのアメリカのカタログ燃費が29mpgなので、12.3km/Lです。
日本のJC08モードの場合、14.6km/Lなので、アセントも日本のJC08モードに直すと、11km/Lほどでしょうか。
マツダ CX-8の4WD仕様の燃費が、12.0km/Lなので、CX-8よりも若干燃費が悪いことになります。
ボディーカラー
ボディーカラーは全部で8種類が選べます。
シナモンブラウンピールという、車のカラーとしては珍しい茶色のボディカラーもあります。
タフなSUVの印象として、なかなか合うカラーかもしれませんね。
インテリアカラー
インテリアもカラーとシートの材質をそれぞれ組み合わせると、合計5つのタイプから選ぶことができます。
カラーは、ブラックと、ベージュとブラウン。
シートの材質は、クロス生地とレザーがあります。
なお、クロス生地はブラックとベージュのみで、レザーの場合は、ブラックとベージュの他にブラウンも選ぶことができます。
価格
スバル アセント(SUBARU ASCENT)価格は、$32,295からとなっています。
日本円に直すと、355万円ほど。
マツダCX-8の価格が、3,742,200円〜4,244,400円なので、価格はCX-8よりもやや安いのでしょうか。
特徴
では、ここから、スバル アセント(SUBARU ASCENT)の特徴について見ていきましょう。
ミニバンに劣らぬ室内空間
スバル アセント(SUBARU ASCENT)はSUVでありながら、ミニバンさながらの3列シートを持っています。
2列目のシート仕様は、アームレスト付きのキャプテンシートタイプと、3人座れるベンチシートタイプが選べます。
キャプテンシートを選べば7人乗り、ベンチシートを選べば最大8人乗りとなります。
キャプテンシート仕様を選ぶと、2列目の左右席の間が広く空くので、2列目から3列目への移動もスムーズに行えます。
荷室も、全長がそれなりに長いので、3列シート使用時も十分な荷室容量が確保されています。
さらに、2列シートと3列シートはそれぞれ6:4分割となているため、サーフボードなど縦に長い荷物も積むことができます。
他にも、載せる荷物や乗員の人数によって、様々なシートアレンジをすることができるので便利ですね。
その他の室内の特徴
他にも、ドリンクホルダーが室内に全部で19本分も備わっているようです。
果たして、19本分も必要なのか?とは思いますが、まあ、多い分にはいいですね。
また、大きなパノラマサンルーフ仕様も設定されています。
このパノラマサンルーフは長さが1.3mもあるので、サンルーフ仕様を選べば非常に開放的な車内空間となるはずです。
2トン以上を牽引できるパワー
スバル アセント(SUBARU ASCENT)は2トン以上の物を牽引できるパワーを持っているので、日本ではあまりそういったシーンは無いかもしれませんが、ボートなどを牽引して、目的の湖や海に行くことができます。
当然、本格的なキャンピングカーを牽引することもできるので、キャンプやアウトドア好きのファミリーにぴったりな車です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今日は、北米で販売されている、スバルの3列シート付きの大型SUV アセントをご紹介しました。
現在日本でも販売されている3列シート付きのSUV マツダ CX-8よりも全長が約10センチ大きなサイズ感の車ですが、その分室内は、ミニバン並の広さがある車でした。
まさにファミリーのための車です。
ミニバンじゃなくて、かっこいいSUVに乗りたいという方にはちょうどいい車ですよね。
残念ながら現在日本での販売はありませんが、マツダCX-8の販売も好調のようなので、今後日本への投入もあるかもしれません。
是非、気になる方はチェックしてみて下さい。