トヨタ ヤリスクロスはどんな車か?元自動車エンジニアが徹底分析してみた!

車分析
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2020年4月23日にトヨタのコンパクトカー「ヤリス」をベースとしたSUV「ヤリス クロス」が発表されました。

元々は、2020年に開催を予定されてた第90回ジュネーブ国際モーターショーで発表されるはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響でジュネーブ国際モーターショーが中止になったため、ホームページ上で世界初公開されました。

2020年7月23日にヤリスクロスの専用ホームページが公開。
その後、2020年8月31日に日本で発売されました。

2020年には約3万2800台を登録し、販売は非常に好調。
2020年の実質的な販売期間は9月から12月の4カ月間のみなので、1カ月平均で言うと約8200台ということになります。

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基本情報

ヤリスは、こちらでもご紹介したように、トヨタが世界中で販売している小型ハッチバック車ですが、ヤリス クロスは、このヤリスをベースとした車で、ヤリス クロスとしては初代ということになります。
プラットフォームには、ヤリスと同じコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用しています。

ヤリス同様の取り回しの良いボディサイズでありながら、ヤリスから地上高とルーフの高さを上げることで、居住性や荷室空間といったSUVらしいユーティリティ性能を両立したといいます。

車両サイズ

トヨタ ヤリス クロスの車両サイズは、全長:4,180mm、全幅:1,765mm、全高:1,560mm、ホイールベース:2,560mmです。
ヤリスの車両サイズが、全長:3940mm、全幅:1695mm、全高:1540mm(4WDの場合)、ホイールベース:2,530mmなので、ヤリスよりは若干サイズが大きくなっているようです。

また、トヨタ ライズの車両サイズが、全長:3,995mm、全幅:1,695mm、全高:1,620mm、ホイールベース:2525mmで、トヨタC-HRの車両サイズが、全長:4,360mm、全幅:1,795mm、全高:1,565mm、ホイールベース:2640mmなので、サイズは、ライズC-HRのちょうど中間ですね。

地上高

ヤリスクロスの最低地上高は、ガソリン車、ハイブリッド車、2WD、4WDともに全て170mmです。

本格的なSUVと比べると物足りないですが、C-HRの最低地上高が2WDが140mm、4WDは155mmなので、C-HRと比べると随分と地上高が取れていることになります。

パワートレイン

トヨタ ヤリスクロスは、ガソリン車とハイブリッド車の設定があります。

パワートレーンは、ガソリン車が1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジン+ダイレクトシフトCVT(FF/4WD)。
ハイブリッド車が1.5L 直列3気筒エンジンを使用するリダクション機構付きTHSⅡハイブリッドシステム(FF/E-Four)です。

それぞれのエンジンはヤリスに搭載されているものと変わらないですね。

ガソリン車のエンジンルーム

ハイブリッド車のエンジンルーム

エンジンスペック

ガソリン車の1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジンは、最高出力が88kWで、最大トルクが145Nmです。

また、ハイブリッド車の1.5L 直列3気筒エンジンは、最高出力が67kWで、最大トルクが120Nmです。

燃費

ヤリスクロスの燃費は、ガソリン車2WDがWLTCモードで18.8〜20.2km/L、4WDが17.4〜18.5km/L。
ハイブリッド車2WDが27.8〜30.8km/L、4WDが26.0〜28.7km/Lです。

なお、ヤリスの燃費は、ガソリン車2WD WLTCモードで19.6〜21.6km/L、4WDが19.2km/L、ハイブリッド車2WDが35.4〜36.0km/L、4WDが30.2km/Lなので、車両重量が重いせいか、若干ヤリスよりも燃費は下がります。

サスペンション

ヤリスクロスのサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式で、リアは2WDはトーションビーム式、4WDはダブルウィッシュボーン式となっています。

タイヤサイズは、205/65R16と215/50R18の設定があり、選べるタイヤとホイールはグレード毎に異なります。

なお、最小回転半径は、5.3mです。

エクステリアデザイン

それでは、次にエクステリアデザインを見て行きましょう。

エクステリアデザインはかなりシンプルですね。
ただその中にも、SUVならではの“ロバスト(頑丈さ)”を表現したといいます。

また、ボディカラーは、モノトーン8色と、ツートーン7色の合計15色の中から選べます。

インテリアデザイン

インテリアはヤリスとあまり差がありませんね。

ヤリスのインパネ部分

なお、インテリアもグレードと仕様によって、カラーや素材が異なる設定となっています。

ラゲッジ

SUVとして重要な要素の1つであるラゲッジはどうでしょうか。

ラゲッジのボードは左右分割の2枚構成になっていて、片側を下に下げることで、マウンテンバイクも積むことができるようになります。

また、後席は4:2:4分割となっていて、真ん中部分を倒せば、4人乗車した上で、さらにスキー板のような長い物も難なく載せることができます。

小さいながらもしっかりとアウトドアユースに対応してくれそうですね。

ラゲッジ広さをヤリスと比べると、やはりSUVスタイルとなっているだけに、ヤリスクロスの方が、奥行きも高さも幅も広いようです。
その広さは、クラストップレベルの390Lです。

ヤリスクロス

ヤリス

また、トヨタのコンパクトSUVとしては、初めてハンズフリーパワーバックドアが採用されました。
スマートキーを携帯してリアバンパーの下に足を入れるだけでバックドアが自動開閉するので、両手で荷物を持っている時には便利ですね。

価格

ヤリスクロスの価格は、ガソリン車の2WDが1,798,000〜2,210,000円。
ガソリン車の4WDが2,210,000〜2,441,000円です。

2WDと4WDの間には、20〜40万円ほどの差があるようです。

ハイブリッド車の価格は、2WDが2,284,000〜2,584,000円。
4WDが2,515,000〜2,815,000円です。

ハイブリッドの場合、2WDと4WDの間には、約20万円の差があります。

また、ガソリン車とハイブリッド車の間には、30〜40万円ほどの差がありますね。

まとめ

新たなサイズのSUVとして登場したヤリス クロスですが、コンパクトで取り回しの良い車でありながらSUVとしてアウトドアにも使える車でした。

燃費も良いですし、エンジンのスペックも悪くないです。
それでいて、価格はC-HRと比べると50万円ほど安いので、販売が好調なのも頷けます。

是非気になる方は、チェックしてみて下さい。

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