先日、トヨタ アクアのバッテリーの位置について、ご紹介しましたが、プリウスのバッテリーは一体どこにあるのでしょうか。
アクアと同じなのか?違うのか?
興味が出てきたので、今日はトヨタ プリウス(4代目)のバッテリーの位置について調べてみたいと思います。
プリウスのHVバッテリーも後席シート下にあった
こちらの絵を見てみると、プリウスもアクアと同様に後席シートの下にバッテリーを格納していることが分かります。
ただ、アクアは通常の鉛バッテリーと駆動用のHVバッテリーを横方向に並べていたのに対して、プリウスは鉛バッテリーをHVバッテリーの横には置いていないように見えますね。
鉛バッテリーはどこへ?
それでは鉛バッテリーはどこに行ったのでしょうか?
引いて見ると、エンジンルームにありました。
普通のガソリン車と同じですね。
アクアの全幅が1,695mmに対してプリウスが1,760mmですから、プリウスの方が約7.5センチほど幅が広いことになります。
それが理由かは明らかではありませんが、プリウスの方が車格が大きいので、鉛バッテリーをエンジンルームに置く余裕もあったということでしょうか。
逆の見方をすると、アクアもエンジンルームに鉛バッテリーを本来置きたかったけれども、どうしてもスペース的に入らなかったから、苦肉の策として後席の下に置いたとも考えられるのではないでしょうか。
鉛バッテリーを後席下に置くと、バッテリー交換のことを考慮して後席のシートを開けられる構造にしなければならないですからね。
実際、アクアは、後席の下を取り外せるような構造となっています。
比較すると、プリウスの方がシンプルな構造です。
前型モデルからバッテリーの位置を変えた?
前型モデルの3代目プリウスはどこにバッテリーを搭載していたかというと、駆動用HVバッテリーは後席シートの後ろに搭載していました。
そして、鉛バッテリーはラゲッジルームの端っこに格納されています。
4代目プリウスは、3代目の配置から大きくHVバッテリーと鉛バッテリーの配置を変えてきたことになります。
では、どうして、これまでのバッテリー配置を変える必要があったのでしょうか。
おそらく、4WDを作りたかったからだと思います。
新型プリウスには4WDがある
4代目プリウスは、リアモーターをリアサスペンションに搭載した4WD仕様があります。
ただ、このリアモーターを搭載して、後席シートの後ろにバッテリーを置くとラゲッジルームが狭くなってしまうと考え、バッテリーの位置を変えたのかもしれません。
燃料タンクのサイズが小さくなった?
ラゲッジルームが狭くなってしまうことを懸念して、HVバッテリーの位置を後席シート下に変更したのかもしれませんが、前回アクアの時にも書きましたが、従来後席シート下には、燃料タンクが格納されています。
当然そこにバッテリーを搭載しようとすると、燃料タンクが従来のサイズはとれないはずです。
実際に調べてみると、3代目プリウスの燃料タンク容量が45Lに対して、4代目プリウスの燃料タンク容量は43L(Eグレードは38L)でした。
やはり、新型プリウスは、前型プリウスから燃料タンク容量が2〜7Lほど減っているんですね。
燃費は向上したので、タンクは小さいくしても良いという判断だったのかもしれません。
そして、その分のスペースをバッテリーに使ったということでしょうか。
4WDはスペアタイヤがない
新型プリウスには、これまでになかった4WD仕様ができましたが、カタログを見てみると、スペアタイヤが設定できるのは、2WDだけみたいです。
確かに、リアモーターを搭載した為に、HVバッテリーの位置を変更している訳ですから、そこにスペアタイヤを搭載する余裕はなさそうです。
いかがでしたでしょうか。
こうやって、車の部品がどこに配置されているかを調べてみると、メーカーの想いが分かってくるものです。
次回もまた車の部品配置について調べてみたいと思います。