世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、マツダCX-30を紹介します。
基本情報
マツダCX-30は、マツダが日本や北米、欧州など、世界中で発売しているミッドサイズSUVです。
このモデルがCX-30としては初代モデルということになります。
2019年3月のジュネーブショーで、第7世代車両の第2弾として発表されました。
プラットフォームは、Mazda3をベースにしているようです。
サイズ的には、CX-3とCX-5の間に位置し、ホンダ ヴェゼルやトヨタ C-HRと同じサイズの車です。
スペック
パワートレイン
マツダCX-30のパワートレインは、2.0Lガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.0)と、1.8Lディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 1.8)が選べます。
さらに、2020年1月には、新規開発の火花点火制御圧縮着火(SPCCI)ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」仕様も発売されました。
2.0Lガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.0)
2.0Lガソリンエンジンは、水冷直列4気筒DOHCエンジンです。
CX-3、CX-5、3にも同型のエンジンが搭載されています。
最大トルクは199Nm、最高出力は115kW。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、6速ATと6速MT。
駆動形式は2WDと4WDがそれぞれ選べます。
1.8Lディーゼルエンジン
1.8Lディーゼルエンジンは、水冷直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンです。
こちらは、CX-3、3に搭載されているエンジンと同型のものです。
最大トルクは270Nm、最高出力は85kW。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、6速ATのみで2WDと4WDが選べます。
2.0Lガソリンエンジン(SKYACTIV-X 2.0)
SKYACTIVE-X 2.0は、水冷直列4気筒DOHCエンジンです。
最大トルクは224Nm、最高出力は132kW。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、6速ATと6速MTで、それぞれ2WDと4WDが選べます。
車両サイズ
マツダCX-30の車両サイズは、全長:4,395mm、全幅:1,795mm、全高:1,540mm、ホイールベース:2655mm。
いわゆるCセグメントと呼ばれるサイズです。
ちなみに、ホンダ ヴェゼル(VEZEL)の車両サイズは、全長:4,330mm、全幅:1,770mm、全高:1,605mmで、トヨタC-HRの車両サイズは、全長:4,360mm、全幅:1,795mm、全高:1,565mm、ホイールベース:2640mmなので、ほとんどヴェゼルやC-HRと同じサイズ感ですね。
車両重量は、ガソリン車が1,380〜1,480kg、ディーゼル車が1,460〜1,530kgです。
最低地上高は2WD、4WDともに175mm。
最小回転半径は、5.3mです。
サスペンション
サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがトーションビーム式です。
タイヤサイズは、215/55R18です。
燃費
マツダCX-30の燃費は以下です。
価格
マツダCX-30の価格は、ガソリン車の場合、2,392,500円〜3,713,600円。
ディーゼル車の場合、2,887,500円〜3,305,500円です。
ガソリン車は、エンジンが2種類あるので、エンジンによって価格差が大きいですね。
ヴェゼル(VEZEL)の価格は、2,075,000円〜2,903,040円。
トヨタC-HRが、2,290,000円〜2,655,200円なので、価格帯はSKYACTIV-GであればヴェゼルやC-HRとほとんど同じで、SKYACTIV-Xの場合は、CX-30の方がちょっと100万円くらい高いですね。
特徴
マツダCX-30の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
理想を追求したドライビングポジション
マツダが目指す“人馬一体”の走りに最も重要となってくる要素が「ドライビングポジション」です。
CX-30は、そんなドライビングポジションの理想とする姿を追求した車と言っても過言ではありません。
通常、エキゾーストのレイアウトやボディメタルの成型性、前輪ホイールハウスレイアウトなど、様々な要因で決まってくるペダルレイアウトですが、マツダCX-30は、ドライバーが足を自然に伸ばした位置にペダルを配置したといいます。
これによって、ドライバーが自然体で運転することができるドライビングポジションを実現しています。
この理想的なドライビングポジションを実現するために、前輪の位置を前にずらしたというほどの徹底ぶり。
さらに、かかとの位置がずれにくく、足の動きとペダルの動きが一致する「オルガン式」のアクセルペダルを採用しています。
これにより、アクセルとブレーキの踏み替え時に足首に余計な負担がかからず、より自然に踏み替えることができるといいます。
どんなに優れたエンジンやシャシーがあっても、運転環境が悪ければ、マツダの目指す“走る歓び”にはつながらない。先進技術が次々と導入される昨今だからこそ、クルマの基本、ドライビングポジションを追求し続けています。
ホームページ上で、上のように謳っているだけに、実際にCX-30を見ると、その強い意志を感じますね。
ドライバー・モニタリングシステム
マツダCX-30には、ドライバーの疲労や眠気を検知し、休憩を促す「ドライバー・モニタリングシステム」が搭載されています。
マツダとしては、マツダ3に次いで2車種目の搭載になります。
このドライバー・モニタリングシステムは、センターディスプレイ脇に組み込まれた赤外線カメラや赤外線LEDを使って運転中のドライバーの状態をチェックし、居眠りやわき見を検知することができるようです。
約5km/h以上で走行しているとき、ドライバーモニタリングカメラで顔の各部位の特徴点の変化を検出し、ドライバーの疲労や眠気を推定して、マルチインフォメーションディスプレイの表示および警報音でドライバーへ休憩を促します。
こういったシステムは今後一般的なシステムになっていくと思いますが、マツダCX-30が競合車に先駆けて搭載してきたことに意味があるように感じます。
今後は、こういったドライバー・モニタリングシステムによって、ドライバーの顔を認知してそのドライバーに合ったドライビングポジションを自動で合わせてくれるようなシステムにも発展しそうですね。
まとめ
CX-30は、国内で最も売れているセグメントにマツダが満を持して投入してきた車です。
内容を見ると、十分ホンダ ヴェゼルとトヨタC-HRという二大巨頭に負けず劣らずの車だということが分かります。
是非、一度乗ってみたいですね。
気になる方はチェックしてみて下さい。