世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、ボルボ XC40(VOLVO XC40)を紹介します。
基本情報
ボルボ XC40は、スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ・カーズ」が製造・販売しているコンパクトサイズSUVです。
ボルボが販売する車の中では最もサイズの小さいSUVです。
このモデルが、XC40としては初代のモデルとなります。
また、プラットフォームには、ボルボの新世代CMA(Compact Modular Architecture)が初めて適用されました。
(出処:ウィキペディア)
なお、ボルボXC40は、「欧州カーオブザイヤー2018」「日本カー・オブ・ザ・イヤー」をそれぞれ受賞しています。
スペック
パワートレイン
ボルボXC40のパワートレインは、最高出力140kWのエンジン(T4)と最高出力185kWのエンジン(T5)が選べます。
どちらも、2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン。
最高出力140kWのエンジン(T4)は2WDと4WDが選択でき、最高出力185kWのエンジン(T5)は4WDのみの設定となっています。
T4エンジン
T4エンジンは、2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジンです。
最大トルクは300Nm、最高出力は140kW。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、8速ATです。
T5エンジン
T5エンジンは、2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジンです。
最大トルクは350Nm、最高出力は185kW。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、T4エンジンと同じ8速ATです。
車両サイズ
ボルボXC40の車両サイズは、全長:4,425mm、全幅:1,875mm、全高:1,660mm、ホイールベース:2700mm。
いわゆるCセグメントと呼ばれるサイズです。
ちなみに、三菱エクリプスクロス(ECLIPSE CROSS)の車両サイズが、全長:4,405mm、全幅:1,805mm、全高:1,685mmなので、ほぼエクリプスクロスと同じサイズ感ですね。
車両重量は、1,610〜1,690kgです。
最低地上高は2WD、4WDともに210mm。
最小回転半径は、5.7mです。
サスペンション
サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式です。
タイヤサイズは、235/60R17、235/55R18、235/50R19で、グレード毎に設定が異なります。
燃費
ボルボXC40の燃費は、JC08モードで、T4エンジン2WDが13.6km/L、4WDが13.2km/L。
T5エンジン(4WD)は、12.4km/Lです。
ホンダ ヴェゼル(VEZEL)の燃費がJC08モードで2WDが21.2km/L、4WDが19.6km/L。
トヨタC-HRがJC08モードで、2WDが16.4km/L、4WDは15.4km/Lなので、燃費はこれらの車と比べるとやはり劣りますね。
価格
ボルボXC40の価格は、3,962,037円〜5,693,519円です。
ちなみに、VWティグアン(Tiguan)は3,699,000円〜5,290,000円なので、ほぼ1サイズ上のティグアンと同じ価格帯ということになります。
なかなかのお値段するんですね。
特徴
ボルボXC40の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
安全機能
最近では、カメラやレーダーを使って、事故を未然に防止するようなシステムが一般的になってきていますが、ボルボのXC40に搭載されいているシステムは、他車とは1つレベルが違うという印象を受けました。
それは、ボルボの安全機能が、一般的に想定しているシーン以上のシーンに適応される機能となっているからです。
最近では、車の前面にある障害物や、車を検知して自動ブレーキを発動するようなシステムが一般的ですが、ボルボはそれに加えて、対向車の動きを予測してブレーキを作動することができるのです。
例えば、交差点を右折しようとしている際に対向車の動向を監視し、対向車と衝突する危険度が高いと予測された場合は被害軽減ブレーキを作動させ、交差点内での対向車との衝突被害の軽減をサポートします。
さらに、対向車線から自車の走行車線へと進入してきた対向車の接近を検知することもできます。
これは、XC40への搭載がボルボ初です。
また、車の前側の障害物や車に対して、自動ブレーキを発動するのが一般的ですが、ボルボXC40は、車の後側の障害物や車に対しても自動ブレーキを発動させることができます。
例えば、駐車スペースから後退して出庫するとき、リアバンパーに内蔵されたミリ波レーダーによって、接近する車両、歩行者やサイクリストの存在を検知します。
検知された場合は警告音でドライバーに知らせるとともに、必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させるといいます。
これだけでなく、脱輪を予測してシートベルトを締めつけて乗員の安全を確保するシステムも搭載しています。
これは、ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護機能)と呼ばれる機能で、道路逸脱を回避できないと判断された場合、衝撃に備えてシートベルトを締めつけて安全な着座姿勢を確保するとともに、エアバッグと連携し、乗員が負傷するリスクを低減します。
道路からの転落などによる強い衝撃に対しては、衝撃吸収機構付フロントシートが衝撃を緩和して、乗員の脊椎を保護するのだそうです。
本当に至れり尽くせりですね。
やはりボルボのイメージ通り、安全に対しては徹底しているなと思わされます。
ここまで徹底しているメーカーは他に無いですよね。
ラゲッジの使い易さ
ボルボXC40は、ラゲッジの使い易さにも定評があります。
通常、ラゲッジボード面がフラットとなっているラゲッジルームですが、ボードの下には、さらに収納スペースが広がっています。
上側のボードはスプリングのような機構が入っていて、片手で楽々と折り畳めるようになっています。
さらに、折り畳んだボードを立てて置くと、買い物袋などを吊るすこともできます。
こういった気遣いがユーザーとしては嬉しいですよね。
まとめ
ボルボXC40の安全性は文句のつけようがありません。
それに、SUVとして必要不可欠な、ラゲッジの使い勝手もかなりよく、デイリーユースで助かるはずです。
あとは、走りですが、私も実際に乗ってみたことがあるのですが、出だしの加速が良く、車全体が軽いと感じるほどでした。
ただ、エンジン音は思ったよりもブサイクだなという印象。
また、ステアリングが軽すぎて笑ってしまったのを覚えています。
欧州車のイメージとは違いますよね。
とはいえ、様々な賞を受賞していることから分かるように、私が言うまでもなく全体的に非常によくできた車だと思います。
あとは、価格と燃費が少しネックですかね。
気になる方は是非チェックしてみて下さい。