トヨタ ヤリス(TOYOTA Yaris)とはどんな車か?徹底分析してみた!

トヨタ
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世界の様々な車を紹介するコーナー。

今日は、トヨタ ヤリス(TOYOTA Yaris)を紹介します。

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基本情報

トヨタ ヤリス(TOYOTA Yaris)は、トヨタが日本や北米、欧州など、世界中で発売している小型ハッチバック車です。
前型モデルまでは、日本では「ヴィッツ」という名前でしたが、これまで欧州などではすでに「ヤリス(Yaris)」という名前で販売されており、今回のフルモデルチェンジから日本でも「ヤリス(Yaris)」という名前で発売されることとなりました。

今回紹介するモデルが「ヤリス(Yaris)」(日本では「ヴィッツ」)として4代目となります。

2019年10月の東京モーターショーで世界初公開となり、日本では2020年2月に発売されました。

プラットフォームを一新

今回のモデルチェンジでは、エンジンからトランスミッション、ハイブリッドシステム、サスペンションまで、全てをゼロから開発されたといいます。
また、プラットフォームは、これまでのTNGAのコンセプトをコンパクトカー向けに適用した、「GA-B」というプラットフォームを新設し、初採用されました。

これによって、前型モデルに比べて、車両重量を50kg軽量化し、ねじり剛性を30%以上強化、重心高を15mm下げ、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立することに成功しました。

スペック

パワートレイン

ヤリス(Yaris)のパワートレインは、1.0Lガソリンエンジン、1.5Lガソリンエンジン、1.5Lハイブリッドシステムが選べます。

1.0Lガソリンエンジン

今回ヤリス(Yaris)に搭載される直列3気筒1.0Lエンジン(1KR)は、高タンブル流や高EGR(排気再循環)率、フリクション低減などの改良により、軽快な走りと低燃費を両立しているといいます。

最大トルクは、92Nm。
最高出力は、51kWです。

組み合わされるトランスミッションは、1.0Lエンジン用に新開発されたCVT。
選択できる駆動形式は2WDのみです。

1.5Lガソリンエンジン

直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A)は、新規開発されたもの。
「高速燃焼システム」という燃焼室構造を採用しています。
燃料噴射は直噴で、ポート形状をタンブル流を発生しやすい形状として混合気の燃焼効率を高めることで、燃焼スピードを速め、クリーンな排気と燃費のよさを実現しました。
(参考:Car Watch)

最大トルクは、145Nm。
最高出力は、88kWです。

組み合わされるトランスミッションは、新1.5Lエンジンに適応した、発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTユニットを新開発。
従来のCVTに対して低速域の伝達効率を大幅に改善し、アクセル操作に応じたダイレクトでスムースな走りと優れた燃費性能を実現したといいます。

さらに6速MTの設定もあります。

駆動形式はCVTは、2WDと4WD。
6速MTは、2WDのみの設定となっています。

1.5Lハイブリッド

ヤリス(Yaris)のハイブリッドシステムには、トヨタ初となる新世代1.5Lハイブリッドシステムを採用しています。
エンジンの型式は、ガソリン車と同じ直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A)ですが、ハイブリッドシステム専用に設計変更されています。

このエンジンの最大トルクは、120Nm。
最高出力は、67kWです。

また、その他全てのハイブリッドユニットも新開発することにより、システム全体の高効率化とさらなる低燃費を実現しました。

駆動形式は、2WDと4WD(E-Four)が選べ、E-Four(電気式4WDシステム)は、トヨタのコンパクトカーとして初めての設定となります。

フロントモーターは、1NMという型式で、最大トルクは141Nm、最高出力は59kWです。

4WDの場合搭載されるリアモーターは、1MMという型式で、最大トルクは52Nm、最高出力は3.9kWです。

また、ハイブリッド バッテリーは、リチウムイオン電池で、容量は4.3Ahです。

車両サイズ

ヤリス(Yaris)の車両サイズは、全長:3940mm、全幅:1695mm、全高:1500mm、ホイールベース:2550mmです。
前型モデルに位置するヴィッツは、全長:3945mm、全幅:1695mm、全高:1500mm、ホイールベース:2510mm だったので、ヴィッツとほとんどサイズの変更はありませんね。

車両重量は、ガソリン車が940〜1020kg。
ハイブリッド車が1050〜1090kgです。
ガソリン車とハイブリッド車の差は、だいたい70〜110kgほどですね。

最低地上高は、1.0Lエンジンが140mm。
その他ハイブリッドを含めて1.5Lエンジンは145mmです。

また、最小回転半径は4.8〜5.1mで、仕様毎に異なるようです。

燃費

ヤリス(Yaris)の燃費は、ガソリン車2WD WLTCモードで19.6〜21.6km/L、4WDが19.2km/L、ハイブリッド車2WDが35.4〜36.0km/L、4WDが30.2km/Lです。

競合のホンダ フィット(HONDA FIT)の燃費は、ガソリン車2WDが19.4〜20.4km/L、4WDは17.0〜18.2km/L、ハイブリッド車2WDは27.2〜29.4km/L、4WDは23.2〜25.6km/Lなので、カタログ燃費上は、フィットよりも良いようですね。

価格

ヤリス(Yaris)の価格は、ガソリン車2WDが1,395,000〜1,926,000円。
ガソリン車4WDが1,831,000〜2,124,000円。
ハイブリッド車2WDが1,998,000〜2,295,000円。
ハイブリッド車4WDが2,241,000〜2,493,000円です。

ガソリン車とハイブリッド車の価格差はだいたい30〜50万円くらいですね。

また、ホンダ フィット(HONDA FIT)の価格は、ガソリン車2WDが1,557,600〜1,977,800円。
ガソリン車4WDが1,755,600〜2,186,800円。
ハイブリッド車2WDが1,997,600〜2,327,600円。
ハイブリッド車4WDが2,195,600〜2,536,600円なので、価格はフィットとほぼ同じです。

特徴

ヤリス(Yaris)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。

エクステリアデザイン

まず注目したいのは、そのエクステリアデザインです。
以下、トヨタホームページから抜粋。

デザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。
鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージです。
あふれんばかりの「力」を凝縮した、いまにも走り出しそうな外形デザインを目指しました。
徹底的にムダをそぎ落したキャビンと、ボディ中心から前後タイヤに向かう引き締まった造形で、アクティブな走りを予感させます。

シャープな印象のヘッドランプで精悍な顔つきを表現。
またリヤは、一体的に造形したウィンドウとコンビネーションランプが新しい3次元的なグラフィックとなり、通り過ぎてからもハッとする後ろ姿にも拘っています。

デザインコンセプトが「Bダッシュ」で「弾丸」をイメージしたというだけあって、どことなく、ヤリスのデザインを見るとマリオに出てくるキラーを連想してしまうのは私だけでしょうか。

乗降時の心配り

ヤリス(Yaris)には、ユーザーの乗降時に、よりスムーズに乗り降りができるような技術がいくつか採用されています。

1つめが、「イージーリターンシート」。
電動シートの場合、ドライビングポジションを記録して、乗車時に、自分に合うシート位置を再現することができますが、ヤリス(Yaris)に採用されたのは、マニュアルシートのシートメモリ機能です。
マニュアルシートでありながら、自分のドライビングポジションを記録させ、マニュアル操作で前回の位置へ簡単に復帰することができるのです。
特に小柄な方など、降りる際にシートを後ろへ下げ、乗り込むたびにシート位置の調整が必要な方には便利な機能ですよね。

詳しい操作方法は、下の動画をご覧下さい。

2つめが、「ターンチルトシート」。
このターンチルトシートは、運転席および助手席のシートが回転&チルトし、楽にクルマに乗り降りすることができる機能です。
スカートや和服の際の乗り降りは、服を汚さずに降りれるのでいいですね。
さらに、腰痛などの持病を持たれている人や、年配の方で筋力の低下を感じている人にとっても乗り降りが楽になる機能だと思います。

詳しい操作方法は、下の動画をご覧下さい。

どちらも、ヤリス(Yaris)への採用がトヨタ初となります。

まとめ

これまで、米、欧州、日本と名前も仕様も異なっていたのですが、今回のモデルから、ヤリス(Yaris)として世界統一モデルとなりました。
プラットフォームからエンジンまで全てを新規開発したというだけあって、この車を小型車の世界戦略車として展開しようとするトヨタの意気込みを感じます。

また、小型車ならではの乗降時の煩わしさを解消する機能を搭載してきたことなど、技術によるユーザーへの心配りが、さすがトヨタだなと感じさせます。

気になる方は是非チェックしてみて下さい。

トヨタ ヤリス(TOYOTA Yaris)ホームページ

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