世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、Audi A1 (アウディ エーワン)を紹介します。
基本情報
Audi A1 (アウディ エーワン)は、ドイツの自動車メーカー「Audi(アウディ)」が製造・販売しているコンパクトハッチバック車です。
アウディのカーラインナップの中では最もコンパクトな車で、エントリーモデルとして定義されています。
現在のモデルがA1としては2代目となります。
初代A1は、2010年より製造・販売されました。
プラットフォームは、フォルクスワーゲンの5代目ポロと同じ「PQ25」と呼ばれるプラットフォームを採用。
ボディタイプは3ドアタイプと5ドアタイプの2種類がありました。
当時は、これまでアウディが取り込むことができなかった若いユーザー層をターゲットにしたエントリーモデルとして発売されています。
2代目となる現行モデルは、日本では2019年11月に発売されました。
この2代目は、5ドアタイプのみの設定。
プラットフォームは、現行の6代目ポロと同じ「MQB A0」プラットフォームが採用されています。
スペック
パワートレイン
Audi A1 (アウディ エーワン)のパワートレインは、1.5Lのガソリンエンジンです。
駆動方式は2WDのみ。
1.5Lガソリンエンジン
1.5Lガソリンエンジンは、直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンです。
エンジン型式はDAD。
ポロTSI R-Lineに搭載されているエンジンと同じですね。
最大トルクは250Nm、最高出力は110kW。
このDADエンジンは、気筒休止システム“シリンダーオンデマンド”を採用しており、エンジン回転数が1400〜3200rpmの領域でコースティングする際は、第2および第3シリンダーを休止します。
休止は数ミリ秒単位で行われ、休止しない第1および第4シリンダーは負荷が高まるためバルブの作動ポイントを変更することで、運転効率を高める仕組みになっています。
一般的な運転スタイルをベースに計算すると、燃料消費を最大20%削減することができるといいます。
また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、電子制御7速Sトロニックトランスミッションです。
車両サイズ
Audi A1 (アウディ エーワン)の車両サイズは、全長:4,040mm(S-Lineは4,045mm)、全幅:1,740mm、全高:1,435mm、ホイールベース:2560mm。
いわゆるBセグメントと呼ばれるサイズです。
フォルクスワーゲン ポロの車両サイズが、全長:4,060mm、全幅:1,750mm、全高:1,450mm、ホイールベース:2,550mmなので、ポロとサイズはほとんど同じです。
ただ、同じプラットフォームを使っているはずなのですが、カタログ上ホイールベースが10mmだけ異なりますね。
また、前型モデルの車両サイズが、全長:3,985mm、全幅:1,740mm、全高:1,425mm、ホイールベース:2,465mmなので、前型モデルに比べて前長は55mm長く、ホイールベースは95mm長くなっています。
これによって、リアシートの居住空間が大きく改善しています。
車両重量は、1,220kg。
最小回転半径は、5.1m。
最低地上高は、165mmです。
サスペンション
Audi A1 (アウディ エーワン)のサスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式で、リアはトレーリングアーム式です。
燃費
Audi A1 (アウディ エーワン)の燃費は、JC08モードで17.3km/L。
WLTCモードで15.6km/Lです。
競合のBMW1シリーズがJC08モードで16.8km/Lなので、燃費はBMW1シリーズより少し良いですね。
価格
Audi A1 (アウディ エーワン)の価格は、3,650,000円〜3,910,000円です。
BMW1シリーズ 1.5Lガソリンエンジン仕様の価格が3,340,000円〜4,130,000円なので、価格は1シリーズとほとんど変わりません。
特徴
Audi A1 (アウディ エーワン)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
エクステリアデザイン
しっかりと”今の”アウディのデザイン要素を入れてきた新型A1。
まず目につくのは、そのシングルフレームグリルと呼ばれる大きな6角形のグリル開口です。
またその上には、1980年代に活躍したグループBラリーカー「スポーツクワトロ」へのオマージュとして3分割のエアインレットが採用されています。
ボディカラーは、「ワンカラー」とピラーとルーフがブラックアウトされた「コントラストルーフ」が選べます。
インフォテインメント
ナビゲーションパッケージを選択すると、近年のアウディの特徴でもある「Audiバーチャルコックピット」を装備することができます。
この「Audiバーチャルコックピット」は、⾼解像度10.25インチカラー液晶フルデジタルディスプレイに、スピードメーター、タコメーター、マップ表⽰、ラジオ/メディア情報などを自由に表⽰させることができます。
その他、メーター表⽰の⼤きさを切り替えたり、3Dの地形図を⼤きく映し出したりすることが可能となっています。
操作はステアリングホイールから⾏うことができ、⾛りへの集中を妨げないように工夫されています。
また、A1には、「スマートフォンインターフェイス」というシステムが装備されており、普段使⽤しているスマートフォンをダイレクトにつなげることができます。
スマートフォンやミュージックプレイヤーをUSB type A端⼦およびUSBtype C端⼦で接続できるほか、ナビゲーション、電話機能、⾳楽、特定のアプリなどがタッチスクリーンやスマートフォンのボイスコントロールで簡単に操作することができます。
普段から、スマホナビを利用されている方や音楽をスマホから流している人にとっては非常に便利なシステムですね。
まとめ
アウディのエントリーモデル的な立ち位置の車ですが、デザインや、バーチャルコックピットなど、アウディの要素がしっかりと織り込まれた車でした。
個人的には、ちょっとだけ面白みの無い車に見えてしまいます。
もう少し、この車を選びたいと思える特徴があると面白いのですが。
とはいえ、コンパクトカーといえどもアウディですから、走行性能や足回りのしっかり感には期待できるのと、やはり何よりもアウディだから間違いないという安心感がありますよね。
是非気になる方は、チェックしてみて下さい。