世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、トヨタ グランエース(GRANACE)を紹介します。
基本情報
トヨタ グランエース(GRANACE)は、トヨタが生産・販売する高級ミニバン(フルサイズワゴン)です。
全長は5mを超え、3列シート6人乗り仕様と4列シート8人乗りの仕様があります。
ベースとしている車は、トヨタの商用バン「ハイエース」。
生産は、三重県いなべ市にあるトヨタ車体のいなべ工場です。
トヨタ車体 いなべ工場
発売は、2019年12月。
この発売に先駆けて、東京モーターショー2019のトヨタ車体ブースで初披露されました。
全てのトヨタ系販売店で取り扱われています。
なお、年間の目標販売台数は600台。
ちょっと弱気な目標ですね。
スペック
パワートレイン
トヨタ グランエース(GRANACE)のパワートレインは、2.8Lディーゼルエンジンのみ。
組み合わされるトランスミッションは、6速ATです。
駆動方式は後輪駆動となっています。
エンジン
グランエースに搭載している1GD-FTV型エンジン
エンジンは、1GD-FTV型の直列4気筒2.8L直噴ターボディーゼルエンジンです。
このエンジンは、ランドクルーザープラドに搭載されているエンジンと同じものですね。
最大トルクは450Nm、最高出力は130kW。
車両サイズ
トヨタ グランエース(GRANACE)の車両サイズは、全長：5,300mm、全幅：1,970mm、全高：1,990mm、ホイールベース：3,210mm。
トヨタの高級ミニバン「アルファード」のサイズが、全長：4,945mm、全幅1,850mm、全高：1,935mm、ホイールベース：3,000mmなので、アルファードよりも一回り大きいサイズ感ですね。
全長はもはやハイエースのスーパーロングバンとほぼ同じです。
燃費
トヨタ グランエース(GRANACE)の燃費はWLTCモードで10.0km/Lです。
価格
トヨタ グランエース(GRANACE)の価格は、8人乗りの「G」が6,200,000円、6人乗りの「Premium」が6,500,000円です。
トヨタ アルファードの価格が3,438,600〜7,488,800円(ハイブリッドの最上級グレードを含む)なので、価格的にもグランエースはトヨタの中で最高級ミニバンと言えそうですね。
特徴
トヨタ グランエース(GRANACE)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
後席のユーティリティ
グランエースの特徴といえば、その後席に乗る人への配慮だと思います。
グランエースには、車内に全部で7個ものUSB端子が設定されています。（充電用：センターコンソールボックス後部2個・リヤクォータートリム2個×2、通信用：インストルメントパネル下部1個）
リヤクォータートリムにも設定されているので、6人乗り仕様の場合は、3列目に乗っている人も含めて全員がUSBを使えるというのは
、嬉しい配慮ですよね。
また、車内には、12個ものスピーカーを配置し、3列目、4列目の人までしっかりと音響を楽しめるようになっています。
エアコンは後席からも操作・温度調整ができるリアオートエアコンを完備。
さらに、2列目、3列目には、手元をやさしく照らす読書灯を設定しています。
この読書灯は、照射位置や明るさを調整することが可能。
まさに至れり尽くせりですね。
シートアレンジとラゲッジ
2列目、3列目は、エグゼクティブパワーシートを標準装備。
電動でオットマンの操作が可能となっています。
また、4列目は、ワンタッチで座面が跳ね上がるチップアップ機構を採用。
8人乗りの仕様でも、4列目を使わない時は、折りたたんでおいて、ラゲッジエリアを広く使うことが可能となっています。
6人乗り仕様は、ゆとりある後席スペースを確保しながら、約90L(縦750mm×横510mm×幅310mm)のスーツケースを立てたまま4個積載が可能。
まさに、この全長の車だからこそできることですね。
まとめ
室内空間は文句無しの出来なのですが、やっぱりハイエースがベースの車というだけあって、どうしてもエクステリアデザインは、商用バン感をぬぐい切れていないように感じます。
例えば、ルーフの形状や、リア周りのデザインなんかは、高級車にしては、少し作り込みが甘い気がしてしまいますね。
とはいえ、VIPを4人送迎できるこのクラスの車はこれまでに無いセグメントだけに、需要は十分にあると思います。
皆さんはどう感じられたでしょうか。
