世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)を紹介します。
基本情報
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)は、VWが日本をはじめ、世界中で発売するコンパクトSUVです。
フォルクスワーゲンのSUVラインナップはこれまで、ミッドサイズSUVのティグアンと大型SUVのトゥアレグしかありませんでしたが、世界中で近年需要が伸びている小型SUVを満を持して投入してきました。
それが、T-Crossです。
T-Crossは、2019年初めに欧州で発売。
日本では、2019年11月に受注を開始しました。
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)のプラットフォームは、「MQB A0」というポロと同じものが採用されています。
スペック
パワートレイン
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)のパワートレインは、1.0Lガソリンエンジンのみ。
組み合わされるトランスミッションは、7速DSG(ダイレクトシフトギアボックス)です。
1つのパワートレインしか選べないというのはなかなか思い切った設定ですね。
1.0Lガソリンエンジン
エンジンは、直列3気筒直噴ターボガソリンエンジン。
このエンジンは、up!やPoloで採用されている1.0リッターTSIエンジンを改良したもののようです。
最大トルクは200Nm、最高出力は85kW。
1.0Lエンジンとは思えない意外とハイスペックなエンジンですね。
トランスミッション
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、7速DSG(ダイレクトシフトギアボックス)。
このDSGは、2枚のクラッチを使用したデュアルクラッチトランスミッションです。
ゴルフにも採用されています。
車両サイズ
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)の車両サイズは、全長:4,115mm、全幅:1,760mm、全高:1,580mm、ホイールベース:2550mm。
ちなみに、ホンダ ヴェゼル(VEZEL)の車両サイズは、全長:4,330mm、全幅:1,770mm、全高:1,605mm、ホイールベース:2610mm。
トヨタC-HRの車両サイズは、全長:4,360mm、全幅:1,795mm、全高:1,565mm、ホイールベース:2640mmなので、ヴェゼルやC-HRと比べると若干小さいですね。
燃費
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)の燃費はJC08モードで19.3km/L、WLTCモードで16.9km/Lです。
ホンダ ヴェゼル(VEZEL)の燃費はJC08モードで2WDが21.2km/L、4WDが19.6km/L。
トヨタC-HRのガソリン車モデルがJC08モードで、2WDが16.4km/L、4WDは15.4km/Lなので、これらの車と比較すると、ヴェゼルには劣るけれどもC-HRよりは良いということになりますね。
価格
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)の価格は、「T-Cross TSI 1st」が2,999,000円、「T-Cross TSI 1st Plus」が3,359,000円です。
トヨタC-HRの価格が、2,290,000円〜2,655,200円。
ホンダ ヴェゼルが2,075,000円〜2,903,040円なので、C-HRやヴェゼルと比べると、70〜90万円ほどT-Crossの方が高いですね。
特徴
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
大容量のラゲッジルーム
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)のラゲッジルーム容量は、455L。
カタログの表記なので、一概に単純比較できませんが、ホンダ ヴェゼルがカタログで404L、トヨタC-HRが318Lと謳っていることを考えると、T-Crossがかなり大きなラゲッジルームを持っていることがわかると思います。
また、後席は140mmものスライドレールを持っているので、ラゲッジルームをもっと広くしたいという時には、後席を前に出せばさらに広いラゲッジルームにすることができます。
当然その逆に、後席スペースを広くしたいという時には、後席を後ろに下げて人が座るスペースを広くすることもできます。
そういったアレンジができるのは嬉しいですね。
ユニークなカラーリングが選べるT-Cross TSI 1st Plus
VW T-Cross(フォルクスワーゲン ティークロス)には、「T-Cross TSI 1st Plus」という特別なグレードがあり、ユニークな2トーンのカラーリングが選べます。
価格は、3,359,000円からですが、人と被りたくないという方にはいいのではないでしょうか。
まとめ
とにかく、室内空間の広さを意識した車でした。
エクステリアデザインを見ても、室内空間を意識し過ぎたためか、少しボテッとした印象が否めません。
ただ、SUVとして重要なラゲッジルームの広さは、クラス1ということもあり、小回りが効くサイズ感でありながら大荷物が積めるというのは非常に良いと思います。
とはいえ、1.0Lエンジンにこの価格というは少し高すぎる気もするのは私だけでしょうか。
ホンダ ヴェゼルやトヨタC-HRといった強力なライバルに対して、この車を買う理由は今ひとつ分からないと正直思ってしまいます。
皆さんはどう感じられましたか?