世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、ホンダ フリード(HONDA FREED)を紹介します。
基本情報
ホンダ フリード(HONDA FREED)は、ホンダが日本で製造・発売しているコンパクトミニバンです。
現在のモデルがフリードとしては2代目となります。
初代フリードは、2008年より製造・販売されました。
当時は、2001年から2008年まで販売されていたモビリオの後継モデルとして「運転しやすいサイズでなおかつ室内空間にもゆとりあるコンパクトミニバン」を求める顧客をターゲットにして開発されました。
プラットフォームのフロント部分やエンジンは、2代目フィットのものをベースにし、ステアリング部より後ろのフロアパンを新規開発しています。(出処:ウィキペディア)
また、フィットや前型車に相当するモビリオは燃料タンクを前席の下に配置しているのに対して、燃料タンクを2列目下に設置しているため、背の高い荷物を収納するためのシートアレンジはできませんが、1列目のシート下に空間が生まれ、2列目乗員の足元スペースが広がりました。
2代目となる現行モデルは、2016年9月に発売されました。
3列シート車のフリードと、2列シート車のフリード+(フリードプラス)の2つのバリエーションが設定されています。
プラットフォームや基本的なレイアウトは前型モデルから変更されていませんが、エンジンは前型モデルの「L15A」型に対し、直噴化・DOHCヘッドなどを採用した「L15B」型を搭載し、燃費や動力性能を向上させています。
また、現行モデルから安全運転支援システム「Honda SENSING」を新採用しています。
2019年10月には、マイナーチェンジされ、フロント周りのフード、グリル、バンパーやロアグリルの形状が変更されました。
また、専用フロントグリルやバンパー、ルーフレールなどを採用してクロスオーバースタイルに仕上げた「CROSSTAR(クロスター)」が追加されています。
スペック
パワートレイン
ホンダ フリード(HONDA FREED)のパワートレインは、1.5Lのガソリン車と1.5Lのハイブリッド車がえらべます。
また、全ての仕様で2WDと4WDが設定されています。
ここでは、ガソリン車についてご紹介します。
ハイブリッド車はこちら
1.5Lガソリンエンジン
1.5Lガソリンエンジンは、直列4気筒直噴DOHCエンジン(L15B)です。
3代目フィットに搭載されているエンジンと同じですね。(新型フィットは、ガソリン車でのこのエンジンの仕様は無くなってしまいました。)
最大トルクは153Nm、最高出力は95kW。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、CVTです。
車両サイズ
ホンダ フリード(HONDA FREED)の車両サイズは、全長:4,265mm(フリード+の2WDは4,295mm)、全幅:1,695mm、全高:1,710mm(4WDは1,735mm)、ホイールベース:2740mm。
いわゆるコンパクトハッチバックと呼ばれるサイズです。
トヨタ シエンタの車両サイズが、全長:4,260mm、全幅:1,695mm、全高:1,675mm、ホイールベース:2750mmなので、トヨタ シエンタとだいたい同じくらいのサイズ感です。
車両重量は、2WDが1,340〜1,370kgで、4WDが1,430〜1,440kg。
最小回転半径は、5.2mです。
最低地上高は、2WDが135mm、4WDが150mm。
新たにマイナーチェンジで登場したクロスオーバースタイルのCROSSTAR(クロスター)も地上高は通常の仕様と変わらないようです。
本当に見た目だけのクロスオーバースタイルということですね。
少し残念です。
サスペンション
ホンダ フリード(HONDA FREED)のサスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式で、リアが2WDは車軸式、4WDがド・ディオン式です。
タイヤサイズは、全仕様185/65R15です。
燃費
ホンダ フリード(HONDA FREED)の燃費は、JC08モードで2WDが19.0km/L、4WDが16.4km/Lです。
WLTCモードだと、2WDが17.0km/L、4WDが15.6km/Lです。
競合のトヨタ シエンタは、2WDの燃費がWLTCモードで20.2km/L、4WDが15.4km/Lなので、ホンダ フリードは燃費だとトヨタシエンタに少しだけ差をつけられている感じですね。
価格
ホンダ フリード(HONDA FREED)の価格は、1,997,600円〜2,638,900円です。
トヨタ シエンタの価格が1,809,500円〜2,213,200円なので、グレードにもよりますが、価格はフリードの方がシエンタよりも若干高いようです。
特徴
ホンダ フリード(HONDA FREED)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。
室内空間の広さ
ホンダ フリードで最も注目するべき点は、その室内空間の広さだと思います。
コンパクトサイズのミニバンでありながら、その室内空間を十分に感じられるような工夫がいたるところになされています。
その1つが、2列目シートのロングスライド。
前型モデルよりも120mmも改善し、360mmもの長いスライドが可能で、3列目に人が座らない場合は、最も後ろにシートを下げてしまえば、大人が足を組んで座っても、まだ十分な広さがあります。
実際に座ってみると分かると思うのですが、その広さは、コンパクトカーであることを忘れてしまいます。
競合のトヨタ シエンタは、2列目シートのスライド量は最大105mmなので、シエンタと比較すると、フリードのスライド量がどれだけ多いかが分かると思います。
3つのシートバリエーションとラゲッジバリエーション
フリードは、3列シート仕様の「フリード」の中に、2列目が2人乗車のキャプテンシート仕様と、3人乗車のベンチシート仕様があります。
さらに、2列シート仕様の「フリード+」が用意されています。
これだけのバリエーションに対して、それぞれのシートアレンジとラゲッジルームはどうなっているのでしょうか。
順番に見ていきましょう。
3列シート仕様(2列目キャプテンシート)
2列目がキャプテンシートの仕様だと、ラゲッジルームを最大広さで使いたい時は、3列目を両サイドに跳ね上げて、2列目のシートを最大まで前にスライドをさせます。
2列目シートを畳めたりする訳ではないので、他の仕様に比べてラゲッジルームはちょっとだけ狭くなってしまいます。
ただ、2列目がキャプテンシートだと、シートとシートの間が空いているので、細長い物を入れたい時は、載せやすいと思います。
3列シート仕様(2列目ベンチシート)
2列目が3人乗車のベンチシート仕様の場合、ラゲッジルームを最大にして使いたい時は、2列目のシートを前に跳ね上げることができます。
その分、キャプテンシート仕様よりも若干ラゲッジルームが広くなっています。
2列シート仕様
2列シート仕様の「フリード+」は、3列目のシートが無い分、高さで言うと1,225mmもの大容量のラゲッジルームが用意されています。
また、2列目のシートを倒せば完全フラットのラゲッジフロアが実現します。
敷居となるボードも設定されているので、しまうものを分けたい時には便利ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コンパクトな車格ですが、その室内空間を余すところなく使える車でした。
競合のトヨタ シエンタと比べると、3列目のシートの格納方法が横に跳ね上げるタイプだったので、その分ラゲッジ容量は減ってしまいますが、その分2列目シートのロングスライドはシエンタには無い魅力だと思います。
是非気になる方は、チェックしてみて下さい。