新型ホンダ フィット(HONDA FIT)とはどんな車か? 徹底分析してみた!

ホンダ
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新型ホンダ フィット(HONDA FIT)とはどんな車か?

世界の様々な車を紹介するコーナー。

今日は、新型ホンダ フィット(HONDA FIT)を紹介します。

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基本情報

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)は、ホンダが欧州、日本など世界中で販売するコンパクトサイズハッチバックです。
(前型モデルまでは、アメリカや東南アジアでも販売されていましたが、新型フィットはアメリカや東南アジアへの投入は見送られるようです。出処:日経新聞)

現在のモデルがフィットとしては4代目となります。

初代フィットは、2001年より製造・販売されました。
当時は、車両中央部に燃料タンクを搭載するセンタータンクレイアウトを採用し、コンパクトカーとは思えない広大な室内空間を実現したことで、一躍ベストセラーとなりました。

デビュー当初の日本国内での月販目標台数は8,000台でしたが、受注台数は発表後1か月でそれを大きく上回る約48,000台を記録。
この数値はトヨタの3代目プリウスが出るまでは日本車歴代トップとなりました。
その年の10月、グッドデザイン賞を受賞し、11月には2001-2002「日本カー・オブ・ザ・イヤー」と2002「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
さらに、同年2002年の日本国内での年間販売台数で33年間トップを守り続けたトヨタのカローラを上回りトップとなりました。
2007年6月末に、世界累計販売台数が200万台を達成しています。

その後、2代目からはハイブリッドモデルを追加し、3代目はプラットフォームやエンジンを一新するなど進化を続け、モデルチェンジを繰り返す度に、ベストセラーとなっています。

初代フィット

2代目フィット

3代目フィット

そんなフィットの4代目となる新型は、2019年10月の第46回東京モーターショーにて世界初公開されました。

元々新型フィットの発売は、2019年11月を予定していましたが、2019年8月に発売した軽自動車「N-WGN(エヌワゴン)」で電動パーキングブレーキの警告灯が異常点灯する不具合が発生し、同じ部品を使う新型フィットも、品質を確認するため発売時期を先送りしました。
(出処:日経新聞)

ただその後、当初の発売日から約3ヶ月遅れて2020年2月14日に販売されました。

スペック

パワートレイン

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)のパワートレインは、1.3Lのガソリンエンジンと1.5L+モーターのハイブリッドが選べます。

前型モデルまでは、1.5Lのガソリン車の設定もあったのですが、新型には設定されていないようです。

駆動方式は、前輪駆動の2WDと4WDが、ガソリン車とハイブリッド車それぞれに設定されます。

ガソリン車に搭載されているエンジンは、1.3L水冷直列4気筒DOHCエンジンです。
型式はL13B。
最大トルクは、118Nm。
最高出力は72kWです。
このエンジンは、前型モデルに搭載されていたエンジンと同じですが、若干パワーアップしていますね。

LEBエンジン

ハイブリッド車に搭載されているエンジンは、1.5L水冷直列4気筒DOHCエンジンです。
型式はLEB。
最大トルクは127Nm。
最高出力は72kWです。

H5モーター

エンジンに組み合わせられるハイブリッドモーターは、H5という型式。
最大トルクは253Nm。
最高出力は80kWです。
アコードHEVやインサイトに搭載されているH4型に対して、小型化して、さらにパワーアップしたようです。

車両サイズ

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)の車両サイズは、全長:3995mm(CROSSTERは4090mm)、全幅:1695mm(CROSSTERは1725mm)、全高:1515〜1565mm、ホイールベース:2530mmです。

ちなみに、前型モデルのサイズは、全長:3990mm、全幅:1695mm、全高:1525mm、ホイールベース:2530mmなので、前型モデルから大きくサイズは変わっていませんね。

車両重量は、1180〜1280kg。

最小回転半径は、4.9〜5.2mです。(仕様毎に異なります。)

燃費

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)の燃費は、ガソリン車2WDはJC08モードで22.2〜24.2km/Lで、WLTCモードだと19.4〜20.4km/L。

ガソリン車4WDはJC08モードで19.8〜20.6km/Lで、WLTCモードだと17.0〜18.2km/L。

ハイブリッド車2WDはJC08モードで34.6〜38.6km/Lで、WLTCモードだと27.2〜29.4km/L。

ハイブリッド車4WDはJC08モードで28.6〜30.8km/Lで、WLTCモードだと23.2〜25.6km/Lです。

トヨタ ヤリスが、ガソリン車2WD WLTCモードで19.6〜21.6km/L、4WDが19.2km/L、ハイブリッド車2WDが35.4〜36.0km/L、4WDが30.2km/Lなので、カタログ上の燃費はヤリスよりも若干劣るようです。

価格

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)の価格は、ガソリン車2WDが1,557,600〜1,977,800円。
ガソリン車4WDが1,755,600〜2,186,800円。

ハイブリッド車2WDが1,997,600〜2,327,600円。
ハイブリッド車4WDが2,195,600〜2,536,600円です。

ガソリン車とハイブリッド車の差はだいたい50万円くらいですね。

また、トヨタ ヤリスのガソリン車2WDが1,395,000〜1,926,000円。
ガソリン車4WDが1,831,000〜2,124,000円。
ハイブリッド車2WDが1,998,000〜2,295,000円。
ハイブリッド車4WDが2,241,000〜2,493,000円なので、価格はヤリスとほぼ同じです。

特徴

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。

エクステリアデザイン

新型フィットでやはり注目すべきは、そのエクステリアデザインです。

初代から前型の3代目までは、同じコンセプトで進化してきた気がするのですが、4代目となる新型フィットは、これまでとは、エクステリアデザインの印象を大きく変えてきました。

前型モデルは、横に長く鋭かったヘッドライトも、新型は大きく丸みを帯びた形になっていますし、全体のフォルムも丸みを持ったシルエットとなりました。

こちらの記事によると、この新型フィットのエクステリアデザインについて、担当デザイナーは以下のように語っています。

「フィットはホンダを代表するコンパクトカーですから、多くのユーザーが心地のよさを感じるモチーフとして「柴犬」をイメージしました。可愛さや心地のよさはもちろん、時にはオーナーを守ってくれる存在でもあり、やがて家族の一員になる。そうした身近な存在として、これ見よがしのデザインには絶対にしたくなかったんです」

ただの無機質な”道具”としての車ではなく、愛着を感じて家族の一員のような存在となれる車を目指したデザインということですね。

視界

新型フィットの運転席に乗り込んで、まず気がつくのが、その視界の広さです。

正直言って、これまでの車とは全く違う視界を感じることができると思います。

そんな視界を実現できた理由は、Aピラーの形状です。

新型フィットのAピラーは、2本に分かれており、その前側が細くなっているのです。
これによって、広い視界を実現しています。

ただ、そもそもAピラーは、例えば事故を起こして車が横転してしまった時に、車が潰れずに乗員をしっかりと守るために、その強度が非常に重要となります。
また、車全体の剛性を保つためにも、とても重要な部分です。

新型フィットは、そんなAピラーとして求められる機能を後ろ側のAピラーに持たせているのです。

これまで、Aピラー部分の死角というのがほぼ全ての車の課題となっていただけに、このAピラーのデザインはとても面白い発想だなと思いました。

このデザインは今後、コンパクトカーやミニバンでの主流となるかもしれません。

アレンジ

新型フィットもこれまでのフィットと同様に、センタータンクレイアウトを採用し、広い室内空間を維持しています。

また、フィットの特徴というべき後席のアレンジ性の高さも健在です。

チップアップとダイブダウンができ、チップアップさせれば、後席部分に植木鉢のような背の高い荷物も積み込めますし、ダイブダウンさせれば、マウンテンバイクもそのまま積み込むことができます。

まさに、日常使いの使い易さが考慮された車です。

5つのバリエーション

新型フィットには、BASIC(ベーシック)、HOME(ホーム)、NESS(ネス)、CROSSTAR(クロスター)、LUXE(リュクス)という5つのバリエーションが用意されています。
基本となるのは、その名の通りBASICですが、それに対して、HOMEは居心地の良い家をイメージした車になっているようです。

HOME

また、NESSは「フィットネス」がその名前の由来となっていて、室内が撥水加工となっているのが特徴です。

NESS

CROSSTARは、フリード クロスターと同様に、車高を30mmアップさせ、クロスオーバースタイルのエクステリアデザインにしています。
また、専用デザインのフロントグリルと前後バンパー、アルミホイールを採用。
ドアアウターハンドル、ドアミラーにシルバー塗装、サイドシルガーニッシュはブラックに変更し、専用装備のルーフレールも追加しています。

CROSSTAR

LUXEは、5つのバリエーションの中でも最上級グレードに位置し、専用の本革シートと本革巻のステアリングホイールが標準設定となっています。

LUXE

これだけバリエーションが豊富だと、必ず自分好みのフィットを作れそうですね。

まとめ

ホンダを代表するコンパクトカーのフィットですが、4代目となる新型フィットは良い意味で今までとは印象を大きく変えてきました。
ただ一方で、センタータンクレイアウトを採用し、後席のアレンジ性の高さと室内の広さは今まで通りとなっており、これまでのフィットの良さは維持しています。

もし、新型フィットで物足りない点を唯一あげるとしたら、前型モデルまではあったRSの設定が無いことでしょうか。
フィットサイズの車をスポーティーに乗りたい方には、少し物足りない気がしますね。
今後RSもラインナップに追加されることを期待したいです。

気になる方は、是非チェックしてみて下さい。

新型ホンダ フィット(HONDA FIT)ホームページ

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