世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、ホンダのCR-Vを紹介します。
基本情報
CR-Vは、日本や北米、中国など世界中で販売されているSUVです。
現行モデルは、5代目で日本では、2018年8月に発売されました。
月間販売計画台数は、1,200台。
ただ、2018年10月時点では累計受注台数は6,403台にも及ぶほどの人気だったようです。(出処:オートックワン)
そもそも、前型モデルは1つ車格の小さいヴェゼルの人気に押され、2016年に日本での生産を終了していただけに、日本では待望の復活だったわけです。
初代CR-Vは、1995年に発表され、当時としては珍しい「排気量2.0L以下の3ナンバーSUV」であることが評価され、世界中でヒットとなりました。
それからCR-Vはホンダを代表する車の1つとなりました。
スペック
パワートレインは、ガソリン車とハイブリッド車が選べますが、ここではガソリン車についてご紹介します。
ハイブリッド車はこちら
エンジンは4気筒1.5L直噴ターボエンジン。
最大トルクは240Nm、最高出力は140kWです。
これはステップワゴンと同じL15B型エンジンですね。
エンジンに組み合わされるトランスミッションはCVTです。
車両サイズは、全長:4,605mm、全幅:1,855mm、全高:1,680mm(2WD)、1,690mm(4WD)、ホイールベース:2,660mmです。
いわゆるCセグメントSUVですね。
前型モデルからは若干サイズが大きくなっています。
また、取り回しのよさを表す指標である最小回転半径は5.5mです。
燃費
燃費はJC08モードで15.4km/Lです。
同型車の日産エクストレイルは同じJC08モードで16.4 km/Lなので、エクストレイルに若干燃費は劣ることになります。
価格
価格は、3,230,280円〜4,030,560円。
日産エクストレイルの価格が、2,231,280円〜3,487,320円ですから、比較するとかなり高いですね。
トヨタハリアーが2,949,480円〜4,080,240円なので、CR-Vはハリアーと同クラスの車ということになります。
こうなるともう高級SUVですね。
ちなみに、前型モデルの価格が2,571,429円〜3,363,428円だったので、約70万円前型モデルに対して価格が上がったことになります。
前型モデルからの進化
前型モデルは、2011年から2016年まで販売されていました。
ただ、日本以外の米国やアジア諸国では非常に人気があったものの、日本では日産エクストレイルやマツダCX-5に人気でおされ、さらにホンダのヴェゼルがヒットしたこともあり、販売が伸びず、生産終了へと追いやられました。
ただ、そんな前型のCR-Vから、現行モデルは大きく進化しています。
エンジンの進化
まずは、エンジンです。
前型モデルが搭載していたエンジンは、2.4L自然吸気直列4気筒エンジンの「K24A」型。
このエンジンは、最高出力140kW、最大トルク222Nmでした。
一方、現行モデルに搭載されているエンジンは、排気量は大きく縮小されたものの、最高出力は全く同数値の140kWを発揮し、最大トルクは18Nm向上しています。
走破性の進化
もう一つ注目したいポイントは、走破性の進化です。
前型モデルは、SUVといえども、最低地上高が170mmしかなかったのが、現行モデルは200〜210mm(グレードによって異なる)に改善しています。
またタイヤサイズも前型モデルに比べて1サイズ大きいものが採用されました。
これで今まで以上に、SUVとして様々な路面を走ることができるようになったのではないでしょうか。
3列シートの進化
前型モデルまでは、2列の5人乗りSUVでしたが、現行モデルからは3列シートが追加され、7人乗りの仕様が追加されました。
この3列シート仕様は、2列目のシートがタンブル式となっており、クッションごとハネ上げた状態で乗り降りすることとなるようです。
ただ、こちらの記事によると、やはり、3列シートの居住性は良くなく、あくまでもエマージェンシー的な使い方となってしまうみたいですね。
特徴
ホンダ CR-Vの特徴は、そのハンドリング性能でしょうか。
実際私も乗ったことがあるのですが、このクラスのSUVにしては、かなり足回りと車体がしっかりとしていて、コーナリングで頭が振られることも少ないのことに驚きました。
これは、日産エクストレイルやトヨタハリアーと比べても数段上だと思います。
ただ一方で、騒音性能は、いま一つでしたね。
全体的に一定走行をしているときは、なかなか静かだったのですが、ちょっとアクセルを踏むと、チープなエンジン騒音が車内にダイレクトに聞こえてきます。
ここは改善してもらいたいポイントです。
まとめ
性能、装備ともに、前型モデルからは大きく進化し、一つ上のクラスの車へとジャンプアップした印象です。
まあ、それに伴って、価格もジャンプアップしてしまったわけですが・・・。
一つ下のクラスのヴェゼルが非常に人気なので、それと差別化するためにも、このクラスを狙ったのかもしれませんね。
ただ、そう考えると、エクステリアデザインだったり、内装にももう少し高級感が欲しいところです。
正直、見た目で高級SUVにはどう考えても見えないので、この車をこの価格で買う人がどれくらいいるのだろうと正直疑問です。
満を持して日本に再登場したわけですが、日本市場では再び厳しい競争を迫られるかもしれませんね。