日産KICKS(キックス)とはどんな車か?徹底分析してみた!

車分析
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世界の様々な車を紹介するコーナー。

今日は、日産KICKS(キックス)を紹介します。

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基本情報

日産KICKS(キックス)は、日産がタイとメキシコの工場で製造し、ヨーロッパを除く世界中で発売している小型SUVです。

元々、サンパウロモーターショー2012にて

コンセプトモデル「エクストレム(EXTREM)」

を発表したのが最初でした。
その後、サンパウロモーターショー2014にてエクストレムをより市販向けに近づけた「キックス・コンセプト(KICKS CONCEPT)」を発表。

市販仕様の「キックス」

そして、2016年にブラジルリオデジャネイロで市販仕様の「キックス」発売し、南米各国で発売しました。

2018年には、アメリカ、中国、台湾で発売し、2019年にはインドでも発売しています。

そして、ようやく2020年6月に日本で発売されることとなりました。

日本以外の国では、ガソリン車として販売されていますが、日本ではエンジンで発電しモーターで走行するシリーズハイブリッド「e-POWER」のみの展開となっています。
また、日本での発売に合わせてフェイスリフトされ、グリル周りやランプの形状が新しくなりました。

フェイスリフトされた新しいキックス

なお、キックスという名前はそもそも2008年に発売された三菱パジェロミニのOEM車でしたが、2012年に生産終了。
その後2016年に現在のキックスがデビューし、しばらくは海外専用車となっていました。

三菱パジェロミニのOEM車として発売されていたキックス

スペック

パワートレイン

KICKS(キックス)のパワートレインは、ノートやセレナと同じ1.2L直列3気筒エンジンとモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドe-POWERです。

駆動方式は2WDのみの設定となっています。

e-POWER

シリーズハイブリッドのe-POWERは、1.2L直列3気筒エンジン(HR12DE)を発電用エンジンとして搭載しています。

最大トルクは103Nm、最高出力は58kWです。

また、走行用のモーターは、システム最高出力94kW、最大トルク260Nm。
ノートe-POWERのモーターが、最高出力80kW、最大トルク254Nm、セレナe-POWERのモーターが最高出力100kW、最大トルク320Nmなので、モータースペックはノートとセレナの中間です。

車両サイズ

KICKS(キックス)の車両サイズは、全長:4,290mm、全幅:1,760mm、全高:1,615mm、ホイールベース:2615mm。

日産ジュークの車両サイズが、全長:4,135mm、全幅:1,765mm、全高:1,565mm、ホイールベース:2530mmなので、キックスの方が全長、ホイールベースが若干長いようです。

また、競合となるホンダ ヴェゼルは、全長:4,330mm、全幅:1,770mm、全高:1,605mm、ホイールベース:2610mm。
トヨタC-HRは、全長:4,360mm、全幅:1,795mm、全高:1,565mm、ホイールベース:2640mmなので、ヴェゼルC-HRよりも若干小さいですが、ほとんど同じサイズ感ですね。

サスペンション

KICKS(キックス)のサスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがトーションビーム式です。

燃費

KICKS(キックス)の燃費は、JC08モードで30.0km/L。
WLTCモードだと21.6km/Lです。

ちなみに、ホンダ ヴェゼル(VEZEL)ハイブリッドの燃費はJC08モードで2WDは27.0km/L。
トヨタC-HRハイブリッド(2WD)がJC08モードで30.2km/Lなので、カタログ燃費上は、ヴェゼルよりも若干良くて、C-HRとほとんど同じです。

価格

KICKS(キックス)の価格は、2,759,900円〜2,869,900円です。

ヴェゼル(VEZEL)ハイブリッドの価格は、2,460,000円〜2,810,000円で、トヨタ C-HRハイブリッドの価格が、2,614,000円〜2,979,200円ですから、価格はヴェゼルC-HRとほとんど同じですね。

特徴

KICKS(キックス)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。

電動パワートレイン「e-POWER」

KICKS(キックスの特徴と言えば、日産の新しい電動パワートレイン「e-POWER(イーパワー)」です。

現在、日産のカーラインナップの中で、「e-POWER」を採用しているのは、ノートとセレナだけですが、ここに新たにキックスが仲間入りすることになります。

「e-POWER」は、モーターのみで100%駆動するため、電気自動車のようなモーターならではの力強い発進トルクが特徴です。

システムとしては、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、モーター、高電圧バッテリーから構成されています。
トヨタ プリウスなどが採用しているパラレルハイブリッドシステムは、駆動にエンジンと小型モーターを併用していますが、「e-POWER」では、エンジンは発電用としてだけ使用するためタイヤには直接つながっていません。
効率が良い回転数でエンジンを回すことができるので、同じエンジンを搭載しているガソリン車に比べて燃費が良いというのも特徴です。

広いラゲージスペース

現在、すでにアメリカではKICKS(キックス)が発売されていますが、そのアメリカの自動車メディアの評価を見てみると、どのメディアでも、ラゲージスペースの広さが評価されています。

「The Kicks also boasts one of the largest cargo holds in the class, so drivers looking to downsize don’t have to compromise on utility.」
「キックスはこのクラスの中で最も広いカーゴスペースを持つ車の一つです。小型車を探している人は、実用性を妥協する必要はありません。」
出処:Edmunds

「Despite its small size, the Kicks impressed us with its results in our cargo tests, matching and beating some larger rivals. 」
「私たちが行なったカーゴルームのテストでは、キックスは、その小さいサイズにも関わらず、より大きなライバルよりも良い結果を得ました。」
出処:Car and Driver

SUVとしては、ラゲージスペースの広さは非常に重要です。
同じサイズで競合となるトヨタC-HRマツダCX-30はラゲージスペースがあまり広くないだけに、取り回しの良さを考えるとこのサイズの車が良いけれども荷物をたくさん積みたいという人には、キックスはちょうど良い車なのではないでしょうか。

まとめ

日産の新しいパワートレインe-POWERを搭載した初めてのSUVだけに、非常に楽しみな車でした。
特に、どうしても室内が狭くなってしまいがちなこのクラスで、ラゲージスペースが広いというのは、とても良いですよね。

ただ、唯一4WDの設定が無いのがちょっと残念でした。

気になる方はチェックしてみて下さい。

日産キックス ホームページ

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