世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、トヨタの3代目ハリアーを紹介します。
基本情報
ハリアーは、日本で販売されているSUVです。
現行モデルは、3代目で、2013年12月に発売されました。
現在の販売台数は、月に3000台ほど。
まあ、モデル末期でこれくらい売れていたら十分ですよね。
ちなみに、発売当初は今の倍の約6000台売れていたようです。
初代ハリアーは、1997年に発売され、当時はなかった高級SUVというカテゴリを開拓した車です。
初代と2代目は、海外ではレクサスRXとして販売されました。
その後、レクサスRXの3代目から別モデルとなり、RXは日本でも販売されるようになります。
レクサスRX3代目が発売されてからも2代目ハリアーの販売は続きましたが、3代目の発売を待たずに2012年9月に販売を終了しました。
3代目である現行ハリアーは、国内専用車として、約1年ぶりに復活。
やはり日本では、「ハリアー」ブランドが強く復活を待ちわびる声が多かったのでしょうか。
現在では、東南アジアの一部国に輸出されているといいます。
スペック
パワートレインは、ガソリン車とハイブリッド車が選べますが、ここではガソリン車についてご紹介します。
ハイブリッド車はこちら
エンジンは2種類。
NAエンジンとターボエンジンの2つから選べます。
ターボエンジンは2017年のマイナーチェンジで追加されました。
NAエンジンは、直列4気筒 2.0L 3ZR-FAE(バルブマチック付)。
最大トルクは193Nm、最高出力は111kW。
組み合わされるトランスミッションはCVTです。
ターボエンジンは、直列4気筒 2.0L 8AR-FTSターボ。
最大トルクは350Nm、最高出力は170kW。
組み合わされるトランスミッションは、6速ATです。
前型モデルが2.4L直列4気筒エンジンと3.5L V6エンジンだったので、前型モデルと比べるとエンジンはダウンサイジングされました。
ちなみに、NAとターボ車との価格差は30〜40万円ほどです。
車両サイズは、全長:4,725mm、全幅:1,835mm、全高:1,690mm。
いわゆるCセグメントSUVですね。
前型モデルからは若干サイズが小さくなっています。
レクサスのSUVと比べると、RXというよりは、NXと近いサイズ感ですね。
燃費
燃費は、NAエンジンだとJC08モードで14.8km/L(2WDは16.0km/L)。
ターボエンジンだと12.8km/L(2WDは13.0km/L)です。
同型車のホンダCR-Vは15.4km/Lなので、若干燃費はCR-Vに対して劣ることになります。
価格
価格は、NAエンジンモデルが2,949,480円〜3,810,240円。
ターボエンジンモデルは3,380,400円〜4,080,240円です。
ちなみに、レクサスNXが4,411,000円〜5,331,000円なので、NXよりは100万円ほど安いんですね。
特徴
エクステリアデザイン
ハリアーの特徴と言えば、そのエクステリアデザインです。
特に、フロントエンブレムには、トヨタマークではなく、「ハリアー(HARRIER)」という名前の由来となっている「鷹(タカ)の一種である“チュウヒ”」を象ったマークが採用されています。
このマークに憧れたという人も多いのではないでしょうか。
さらに、全体的なスタイリングも、他のSUVとは異なり、独自の道を行っている感じがします。
近年では、ショートオーバーハング(車の前端とフロントタイヤの距離が短い)スタイリングが流行っているのですが、ハリアーは他のSUVと比べるとダントツでオーバーハングが長いことが見てとれると思います。
当然その分車両サイズは全長が長くなってしまっています。
まあ、人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、「ハリアー」として他車との差別化を計る強い想いを感じますね。
また、暗い夜に足元を照らすライトの設定があるのですが、「PROGRESS “Metal and Leather Package”」と「PROGRESS」グレードには、エンブレムマークの投射が標準装備となっています。
こういったところからもハリアーらしさを感じることができます。
(正直、ここまで必要?と思ってしまいますが 笑)
荷室エリア
SUVとして重要な荷室エリアはどうでしょうか。
デコボコ感が無く、すっきりとした見た目なので、荷物も積みやすそうですね。
スペアタイヤはメーカーオプションなので、スペアタイヤを選ばなければ、ラゲッジボードの下も収納スペースとして使えそうです。
安全装備
前車標準装備ではありませんが、「PROGRESS “Metal and Leather Package”」と「PROGRESS」グレードには、パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー)が標準設定となっています。
さらに、暗い交差点などで助かるLEDコーナリングランプやプリクラッシュブレーキ、レーンディパーチャーアラート、アダプティブハイビームシステム、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールなどといった一通りの先進安全システムが最廉価グレードの「ELEGANCE」以外には標準設定となっています。
前車標準ではないのが少し残念ですね。
まとめ
他のSUVとは違い「ハリアーだぞ!」といった意志やこだわりを感じる車でした。
中身としては、CR-Vやフォレスターといった他のSUVと比べてとりわけ良いポイントがあった訳ではありませんが、特徴的なエクステリアデザインやすっきりとした荷室エリアの印象などを見ても、さすがトヨタという感じですね。
モデル末期でも依然として人気なのも頷けます。
少し高くても、ちょっと尖ったSUVに乗りたいという方にはおすすめです。