世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、トヨタのRAV4ハイブリッドを紹介します。
基本情報
RAV4は、北米、中国など世界中で販売されているSUVです。
現行モデルは5代目で、ハイブリッド車は、ガソリン車の発売と同じ2019年4月に発売されました。
RAV4としてハイブリッド車の設定は、前型の4代目からありましたが、4代目は日本未発売だったため、日本のRAV4ハイブリッドとしては、この5代目のモデルで初めてです。
スペック
パワートレイン
RAV4のパワートレインは、ガソリン車とハイブリッド車が選べますが、ここではハイブリッド車についてご紹介します。
ガソリン車はこちら
ハイブリッドシステムは、エンジンにフロントモーターとリアモーターを組み合わせた電動四駆システムです。
エンジンは基本構造を刷新した2.5L直列4気筒エンジン。
最大トルクは221Nm、最高出力は131kWです。
エンジンに組み合わされるモーターは、フロント側が最大トルク202Nm、最高出力88kW。
リア側は、最大トルク121Nm、最高出力40kWです。
このハイブリッドシステムは、カムリハイブリッドやレクサスESと同じシステムのようです。
プリウスが、最大トルク163Nm、最高出力53kWのモーターを搭載しているので、フロント側はプリウスよりも大きいモーターを搭載しているということですね。
車両サイズ
車両サイズは、全長:4,600mm、全幅:1,855mm、全高:1,685mm、ホイールベース:2690mm、最低地上高:190mmで、最低地上高がガソリン車よりも5mm低いですが、それ以外はガソリン車と全く同じです。
車両重量は、1,620〜1,690kgです。
ガソリン車から約100kg重たくなっていますね。
燃費
燃費はJC08モードで2WDが25.2km/L、4WDは25.0km/L。
WLTCモードで2WDが21.4km/L、4WDは20.6km/Lです。
ホンダCR-VハイブリッドがJC08モードで25.8km/Lなので、燃費はCR-Vとほとんど同じですね。
価格
価格は、3,202,200円〜3,817,800円です。
ホンダCR-Vハイブリッドの価格が、3,784,320円〜4,000,320円ですから、比較すると20〜60万円ほどRAV4の方が安いですね。
また、エクストレイルハイブリッドの価格が2,623,320円〜3,487,320円なので、エクストレイルハイブリッドと比較するとRAV4の方が40〜60万円ほど高いことになります。
ちなみに、RAV4のガソリン車とハイブリッド車の価格差は60万円ほどです。(減税を考慮すると約45万円の差)
ちょっと、差が大きいですね。
こちらのサイトによると、この価格差を燃費によるガソリン代の差で取り返そうとすると、15万kmの走行が必要となるようです。
なかなか15万kmも乗らないですよね。
ガソリン車モデルとの違い
外見やサイズはガソリン車と全く違いは無いですね。
全体的に、ハイブリッド車を最初から考慮して開発されていることがよく分かります。
バイブリッド用バッテリーはプリウスと同じように後席のお尻の下に入っているので、ラゲッジルームにバッテリーを搭載しているCR-Vハイブリッドやフォレスターハイブリッド、エクストレイルハイブリッドなどのように、ラゲッジルームの広さがガソリン車に比べて狭くなるようなことはありません。
特徴
トヨタのハイブリッド車の特徴といえば、キャンプなどで活躍する1500W 100Vコンセントがつけられることです。
RAV4もこれまでのトヨタ車と同様に、1500W 100Vのコンセントがつけられます。
これがあれば、キャンプなどの時に使えるし、災害時のことを考えても安心できますよね。
※スペアタイヤとの同時設定は不可。
まとめ
これまでハイブリッド車を長く開発してきたトヨタだけに、全く死角のないハイブリッドSUVとなっているのではないでしょうか。
燃費と価格のことを考えると、ガソリン車に対するメリットがそこまで大きい訳ではないですが、競合のハイブリッドSUVの中では、性能、装備、室内空間など、どれを取っても一歩先を行っている感じがします。
追記)
先日RAV4ハイブリッドを運転してきたのですが、アクセルのレスポンスが非常によく、中間加速の伸びも抜群でした。
正直、プリウスとは全く味付けが違うハイブリッドですね。
これなら、日常の運転でストレスを感じることは全くなさそうです。
さらに、静粛性の高さにも驚きました。
不必要なエンジン音はキャビンに届かないですし、ロードノイズも非常に静かでした。
競合ハイブリッドSUVと比べるとその性能差は明確です。
是非みなさんも一度乗ってみて下さい。