こんにちは。
今日はConsumerReprtsで特集された、年間「自動車の失敗作」をご紹介したいと思います。
みなさんはConsumerReportsをご存知でしょうか?
ConsumerReportsとはアメリカで販売されている製品を様々な側面から分析・評価するメディアです。
対象の製品は自動車から、電化製品、ベッドやベビーカーなど多岐にわたります。
アメリカでは、何かモノを買う時には、必ずこの雑誌の評価を見るそうです。
この雑誌の特徴は、様々な実験設備を使った実験を行ない、その実験から得られた客観的なデータを基にその製品を判断すること。
最近では、Web上でiPhone6が折れ易いと騒がれたことに対して、ConsumerReportsが3点曲げ試験をした結果、強度に問題は無いと発表したことで有名です。(詳しくはこちらから)
実験した結果を基に評価するため、日本のメディアの様にジャーナリストの好みが結果に大きく反映されることもありません。
そのことがConsumerReportsの信頼性を高めている理由の1つだと思います。
今日はそんなConsumerReportsから自動車関連の記事をご紹介します。
Automotive turkeys of the year(年間自動車の失敗作)
やや過激なタイトルのこの記事ですが、ConsumerReprtsが様々な実験などで評価した結果、①総合評価、②信頼性、③ユーザー満足度、④燃費、それぞれの評価でビリだった車を紹介しています。
それでは、順番に見ていきましょう。
①総合評価ビリ
三菱Mirage(日本名ミラージュ)
今年ConsumerReportsがテストした中で最も得点の低かった車が三菱Mirage。
ConsumerReportが行なったロードテストでは、100点満点中たったの29点でした。
これは、歴代ワースト3位の得点だそうです。
記事の中では、「例え、得点が2倍になったとしても、MirageはConsumerReportsが推薦するにはあまりにも低い結果だ。」と酷評しています。
さらには、「高級なおもちゃのよう」「非力な3気筒エンジン」「信じられないほどの雑音」と散々な言われ方。
最後におまけに、「衝突安全性能も悪い」と。
さすがアメリカ、気持ちがいいほどのぶった切り方です。
ここまで言われたら、絶対に買いたくないですよね。
②信頼性ビリ
Fiat 500L
信頼性は、乗っているうちにその車がどうなってしまうかということを占うだけでなく、今後どれだけ修理が必要かということを占う重要な指標です。
ConsumerReportsでは、これまでに100万台以上の車を評価してきましたが、このフィアット500Lは明らかに最下位だと言います。
これまでに最も高く評価されたScion xBよりも16倍深刻な問題があるとのこと。
特に問題があるのは、電子システム、空調システム、オーディオシステム。
ただ、「この車の購入者にとっての唯一の救いは、ロードテストが50点(100点満点中)だったということ」と書いていますが、50点は決して高い得点ではないので、皮肉でしょうか。
③ユーザー満足度ビリ
日産Versa sedan(日本名ラティオ)
ロードテストの結果は56点(100点満点中)の”駄作”だといきなり酷評。
顕著な欠点は、安っぽい内装に、乗心地の悪いサスペンション、耳触りなエンジンノイズ、鈍いハンドリングとブレーキ、と本当に散々な言われ方をしています。
さらに、「これは我々の言葉ではなく、この車を買ったユーザーの言葉だ」とダメ押し。
この車のユーザーに「次も同じ車を買いますか?」という質問をした結果、全体の42パーセントの人しか「yes」と答えなかったそうです。(これは全ての車で最下位)
記事の中では、「この車の所有者は、他のどんな車を買ってもきっと今より幸せだろう。」と言っています。
こんなひどい言われ方をしてる車、もはや逆に乗ってみたいですね(笑)
④燃費ビリ
日産Armarda アルマーダ (日本未発売)
近年では、自動車メーカーも自動車購入者も燃費に対して高い関心を示していますが、そんな中、大型SUVのArmadaは、市街地路の走行試験で、たったの9mpg(3.8km/l)という記録を残しました。
その実にひどい燃費は、8年間この車を所有した場合、平均的な車を所有するよりも、93,000ドル(約930万円)もの金額が余計にかかるほどです。
Armadaは2004年の導入以来、一度もマイナーチェンジをしていません。
もはや、「化石のような車だ」と言われています。
いかがでしたか?
今日はアメリカのConsumerReportsの記事をご紹介しました。
なんか、やたら日本車が叩かれている気がしますが、実験に基づいた評価だけに、確かなのでしょう。
ただ、ここまで言われた車の開発者のことを考えると、少し可哀想な気がするのは私だけでしょうか。