今日は自動車メーカー各社が真面目に書いたちょっと面白い特許をご紹介したいと思います。
特許は、有用な発明をなした発明者またはその承継人に対し、その発明の公開の代償として、一定期間、その発明を独占的に使用しうる権利(特許権)を国が付与するものである。 特許権は、無体物(物ではない、形のないもの)である発明に排他的支配権を設定することから、知的財産権のひとつとされる。(Wikipedia)
特許とは、みなさんもご存知の通り、他社に先駆けて発明した有益な新技術に対して、他に真似されないように、その技術の所有権を取得するためのものです。
当然、正式な書面のため、作成にも時間がかかる上に、登録するだけでも費用がかかります。
しかし、そんな本来は真面目に書かれるはずの特許に、「これ本気?」とついついツッコミをしたくなるような、ちょっと面白い特許があったので、ご紹介したいと思います。
ちょっとした時間潰しと思って気軽に読んでみて下さい(笑)
Hyundai スライドドアガルウイング
この絵を見ると、普通のスライドドアのミニバンのように見えますが、なんとこのドア部分がガルウイングのように上に開くのです。
この特許を作成したのは、韓国の自動車メーカー「Hyundai(ヒュンダイ)」です。
このヒュンダイの特許によると、車の側面全体を上に開くようにすることで、キャンンプなどのレジャーの際に、荷物を降ろしやすくなると言います。
キャンプの時だけでなく、大人数で乗るときなどは乗り降りがし易くて良さそうですね。
ただ、実際にこんな構造の車を作ろうと思うと、構造的にかなり重くなりそうですね。
だいたい、車の側面全体を上に開くようにするわけですから、かなり頑丈なルーフ構造にしないといけないと思います。
元自動車エンジニアとしては、側面衝突の対応なども気になるところですが、当然ヒュンダイのエンジニアはそこまで考えてこの特許を書いたはず・・・。
きっと。
いや、絶対そう。
今後ヒュンダイのミニバンのドアはガルウイングになるかもしれませんね(笑)
Ford タイヤが一輪車に早変わり
なんと、車に折りたたみ式の電動一輪車を格納しておくことで、車のタイヤの1つを使って即座に電動一輪車を作れてしまうという技術のようです。
「毎回ジャッキアップしてタイヤを外すの?」とか、「電動一輪車を格納しておくのであれば、最初からタイヤ付きのものを積んでおけばいいのでは?」など、ツッコミどころ満載な気がしますが、これも実際にアメリカの自動車メーカー「Ford(フォード)」から提出された立派な特許です。
Toyota 空飛ぶプリウス
プリウスのようなスタイリングの車の上部に何枚かの翼が重ねられています。
この翼を展開することで、揚力を得て、空を飛ぶというコンセプトのようです。
翼を車両の横に生やすのではなく、上に重ねているところが新しいですね。
トヨタがこのような特許を出しているということは、空飛ぶ車の時代もそう遠くはないのかもしれません(笑)
いかがでしたでしょうか?
今日は、自動車メーカー各社が出した面白い特許をご紹介しました。
これらを見ると、各社が日々常識にとらわれない革新的な開発を行っていることがよくわかります。
ただ、これがどの程度実現性があるものかは別の話かもしれません(笑)