本日は、アメリカのメディア「Consumer Reports(コンシュマーレポーツ)」が面白い実験をしていたのでご紹介したいと思います。
電気自動車 vs ガソリン車
Consumer Reports(コンシュマーレポーツ)が実施したのは、電気自動車とガソリン車の加速レースです。
電気自動車は、691馬力もの電気モーターを搭載する高級電気自動車のテスラ モデルS。
テスラ モデルSは、パワートレインに、新規開発された9インチの液冷式モーターを採用。
前後に1つずつモーターを搭載した電動四駆システムとなっています。
床下には、新規開発されたパナソニック製のリチウムイオン電池18650を搭載。
一度の充電での航続は、WLTP基準で最大610kmの走行が可能で、2019年5月時点で市販されているEVでは最長の航続距離です。
家庭用コンセントから充電できます。
一方、それに対抗するガソリン車は、707馬力のDodge Challenger HELLCAT(ダッジ チャレンジャー ヘルキャット)です。
Dodge Challenger HELLCAT(ダッジ チャレンジャー ヘルキャット)は、アメリカのクライスラー社が「ダッジ」ブランドで販売しているスポーツカーです。
6.2LのV8エンジンにスーパーチャージャーが組み合わされ、そのパワーはなんと707馬力です。
まさにガソリン車の中では最高峰のスポーツカーです。
それぞれの車のスペックは以下。
勝つのはどちらか?
この実験は、車体に加速度計を取り付け、直進フル加速で0→30mph(約48km/h)、0→60mph(約96km/h)をそれぞれ計測しました。
実験の映像がこちらです。
この実験で計測された、それぞれの車の加速度がこちら。
このグラフは、横軸が時間で、縦軸がG(加速度)を表しています。
テスラ モデルSの結果(紫色の線)を見てみると、最大加速度が1.02Gです。
さらにすごいのが、その最大加速度までに1秒もかかっていないこと。
1Gは自由落下相当ですから、遊園地などにあるフリーフォールと同じ感覚を瞬時に感じることができるのです。
想像するだけで、気持ち悪くなりそうですね(笑)
一方、Challenger(チャレンジャー)は、V8エンジンを大音量で鳴らしながら加速していきますが、やはりエンジンの駆動力をトランスミッション、車軸へと伝えるのにタイムロスが発生し、2.5秒で最大加速度の0.83Gを記録しています。
しかし、Challenger(チャレンジャー)はモデルSと違い、最大加速度を維持し、結果、0→30mphはモデルSに1秒差をつけられたものの、0→60mphは逆に約1秒差をつける結果となりました。
まさに、電気自動車の初期加速の良さと、エンジン車の中間加速の伸びの良さが顕著に結果に現れましたね。
みなさんは、どちらの車が好みでしょうか?
ただ、どちらにしても一度は乗ってみたいですね。