世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、マツダのCX-5を紹介します。
基本情報
CX-5は、日本や北米、欧州、中国など、世界中で販売されているSUVです。
現行モデルは、2代目で、2017年2月に発売されました。
現在の国内での販売台数は、月に3000台ほど。
SUVの中では、5番目くらいの位置付けです。(2018年の販売台数ランキングはトヨタC-HR、ホンダ ヴェゼル、日産エクストレイル、トヨタ ハリアー、マツダCX-5の順番)
ちなみに、現行モデルが発売された2017年は、CX-5は世界全体で44万台以上販売され、この年、マツダの中で最も売れた車となりました。
日本よりもむしろ北米・欧州・中国などの海外で人気がある車なんですね。
(出処:ベストカーweb)
初代CX-5は、2012年に発売され、当時マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用した初めての車種として話題になりました。
その後、CX-5はマツダを代表するモデルとなっています。
スペック
パワートレインは、2.0L 4気筒ガソリンエンジン、2.5L 4気筒ガソリンエンジン、2.5L 4気筒ガソリンターボエンジン、2.2L 4気筒ディーゼルエンジンの4種類。
トランスミッションはガソリンエンジンは6速ATのみ。ディーゼル6速MTを組み合わせることができます。
ただ、現状、2.0Lガソリンエンジンには2WDしか設定が無いようです。
2.5L NAと2.5Lターボ、2.2Lディーゼルは2WDも4WDも選ぶことができます。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジンは3種類。
NAエンジン2種類とターボエンジン1種類の中から選べます。
NAエンジンは、SKYACTIV-G 2.0 水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
最大トルクは199Nm、最高出力は115kWです。
もう一つのNAエンジンは、SKYACTIV-G 2.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
最大トルクは252Nm、最高出力は140kWです。
ターボエンジンは、SKYACTIV-G 2.5T 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジン。
最大トルクは420Nm、最高出力は169kWです。
このターボエンジンは、2018年2月のマイナーチェンジで追加されたエンジンなのですが、かなりのハイスペックですね。
ちなみに、2.5L NAと2.5Lターボとの価格差は30万円ほどです。
ディーゼルエンジン
マツダの特徴といえば、ディーゼルエンジンです。
CX-5は、同セグメントでは、現在日本メーカーの中で唯一ディーゼルエンジンを持っている車です。
このディーゼルエンジンは、SKYACTIV-D 2.2 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジン。
最大トルクは450Nm、最高出力は140kWです。
ちなみに、ガソリン車との価格を比較すると、2.5L NAとほぼ同じです。
これだったら、ガソリンよりもディーゼルを選んだ方がお得な気がしますよね。
実際、販売台数を見てみると、ガソリン35%/ディーゼル65%の比率のようです。(出処:オートックワン)
車両サイズ
車両サイズは、全長:4,545mm、全幅:1,840mm、全高:1,690mm、ホイールベース:2,700mm。
いわゆるCセグメントSUVですね。
前型モデルからはサイズはあまり変化ありません。
燃費
燃費は、2.0LガソリンNAエンジンだとJC08モードで16.0km/L、WLTCモードで14.6km/L。
2.5LガソリンNAエンジンだとJC08モードで14.8km/L、WLTCモードで13.8km/L。
2.5LガソリンターボエンジンだとJC08モードで12.6km/L、WLTCモードで9.4km/L。
2.2LディーゼルエンジンだとJC08モードで17.4km/L、WLTCモードで13.9km/L。
同型車の日産エクストレイルはJC08モードで16.4 km/L、ホンダCR-Vは15.4km/Lなので、CX-5のディーゼルは、競合車に比べて群を抜いて燃費が良いですね。
価格
価格は、2.0L NAエンジンモデルが2,570,400円〜2,802,600円。
2.5L NAエンジンモデルが2,797,200円〜3,245,400円。
ターボエンジンモデルは3,326,400円〜3,877,200円です。
また、ディーゼルエンジンモデルは、2,883,600円〜3,882,600円です。
ちなみに、スバル フォレスターの価格が、2,808,000円〜3,024,000円。
日産エクストレイルの価格が、2,231,280円〜2,828,520円ですから、だいたいフォレスターやエクストレイルと同じくらいの価格帯ですね。
特徴
エクステリアデザイン
CX-5の特徴と言えば、そのエクステリアデザインです。
一目でマツダ車だとわかるそのスタイリングは、他社には真似ができない特徴的なものになっています。
誰が見ても「かっこいい」と思うのではないでしょうか。
CX-5をデザインしたデザイナー自身も「このクルマのデザインは間違いなく、本質と向き合おうとするマツダのDNAから生まれ、機械であることを超えて魂に訴えかける1台だと自信を持って言えます。」と語っています。(出処:マツダ公式ブログ)
Forbes JAPANでも、「世界で一番美しいSUV」と評価されていますね。
また、エクステリアデザインだけでなく、インテリアデザインも洗練されたものになっています。
そのデザイン性や質は、確実にこのクラスのSUVの中では群を抜いていますね。
G-ベクタリング コントロール
CX-5には、「G-ベクタリング コントロール」というエンジントルクを制御することによって、コーナリングをスムーズにする技術が搭載されています。
マツダは以前から「人馬一体」というコンセプトを掲げ、人が思いのままに操れる車作りを目指していましたが、そのコンセプトから生まれた最初の技術が「G-ベクタリング コントロール」です。
このG-ベクタリング コントロールは、カーブに進入する時に、ハンドルを切り始めたタイミングで、エンジントルクを低減させるようです。
これによって、前輪への垂直荷重が増加し、車全体が曲がりやすい姿勢に保つといいます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
このG-ベクタリング コントロールはCX-5だけでなく、マツダの他の車にも続々と設定されてきています。
こういった技術を積極的に展開するところがマツダの特徴です。
マツダならではのフットワークの軽さを感じますね。
まとめ
正直この価格で、このスタイリングとこの装備は非常にお買い得だと思います。
競合車に対して搭載アイテムは遜色ないですし、スタイリングやインテリアデザインのスタイリッシュさは他車では真似ができないレベルです。
また、パワートレインのバリエーションが豊富で、自分好み仕様が選べるのも良いですね。
特にディーゼルエンジン使用はMTを選ぶことができるので、このクラスのSUVでMTが良いという方は他に選択肢がありません。
是非気になる方はチェックしてみて下さい。