世界には不思議な道路が沢山あります。
今日は、そんな世界の不思議な道路をご紹介したいと思います。
1. アメリカ ヴァージニア州、テネシー州 Bristol State Street(ブリストル ステート ストリート)
アメリカのヴァージニア州とテネシー州の州境線上にある道路です。
真ん中の黄色い線がちょうど州境線となっています。
現在はちょっとした観光スポットになっているようです。
この道路がある「ブリストル」はアメリカ最大のカーレース「NASCAR」のショートトラックであるブリストル・モーター・スピードウェイを有していることでも有名ですね。
2. スコットランド Ebenezer Place(エベネザー プレイス)
イギリス・スコットランドのウィックに古代から存在する有名な道です。
その幅は約1.9メートル。
長さは約2.0メートル。
ギネス・ワールド・レコーズに「世界一短い通り」として認定されています。
このエベネザー・プレイスは、ウィック市の中心部、ウィック川に掛かるウィック橋の南詰付近にあります。
南東から北へゆるやかに弧を描くユニオン・ストリートが、ウィック川沿いのリバー・ストリートに合流する地点。
ユニオン・ストリートとリバー・ストリートの合流点にはマッケイズ・ホテル(Mackays Hotel)が建てられており、その北西端が面した道路が「エベネザー・プレイス」です。
この街路に沿った住所は、エベネザー・プレイス1番地しかなく、マッケイズ・ホテル内にあるレストラン No. 1 Bistro の正面ドアがその唯一の場所となります。
3.ドイツ シュプロイアーホフ通り
このシェプロイアーホフ通りは、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ロイトリンゲンにある街路です。
なんとその最狭部の道幅は31cm。
これだと車どころか人だって通れませんよね。
それを公道としているなんてなんとも不思議です。
このシェプロイアーホフ通りは、ギネス・ワールド・レコーズに「世界一狭い通り」として認定されています。
現在は、観光名所となっており、街路の入り口には「世界一狭い通り」(Engste Straße der Welt)を示す銘板が掲げられています。
4. アルゼンチン 7月9日通り
およそ50年もの歳月をかけて建設されたこの道路は、9つの道路、12のレーンから成る非常にユニークな道路です。
幅が最大約140m、片側8車線の規模を誇る大通りで、1980年代には、世界で最も幅の広い道路に選ばれています。
場所は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。
アルゼンチンの独立記念日である1816年7月9日にちなんで「7月9日通り」と名付けられました。
通り沿いには高さ68mの真っ白な塔オベリスクや、世界三大劇場のひとつのコロン劇場があり、観光客が連日押し寄せる観光スポットとなっているようです。
5. ニュージーランド Baldwin Street(ボルドウィンストリート)
ニュージーランドにあるこの道は、なんと傾斜角度35度。
坂の入り口は海抜30m、頂上は100mなので、その高低差は70mです。
スキー場で言ったら上級者コースです。
パワーの無い車だと登れないかもしれませんね。
ちなみに、道路の舗装というと、アスファルトを使うのが一般的ですが、ボールドウィンストリートはコンクリートで舗装されています。
それは、あまりにも急な坂道なので、暑い日にはアスファルトが溶けて坂道を流れる懸念があるからだとか。
それほど急な坂道だということですね。
2019年に更新されるまでギネスブックに「世界一急な街路」として認定されていました。
6. アメリカ サンフランシスコ Lombard Street(ロンバードストリート)
サンフランシスコにある有名なこの通りは、急勾配で左右に8つのヘアピンカーブが続く、曲がりくねった街路です。
建設された当時は、なんと傾斜角度27度もの急勾配の坂道でした。
先ほどのボールドウィン通りは真っ直ぐの道でしたが、このロンバードストリートは、この傾斜角度に対応するために、蛇行した道となりました。
制限速度は約8km/h。
なんともユニークな道路です。
7. タイ Maeklong (メークローン)
タイにあるこの通りは、いわゆる商店街です。
ただ、普通の商店街と違うのは、なんと線路の上にあるということ。
当然線路なので、数時間に1度電車が通りますが、その時は、お店やお客さんはみな線路脇に避難します。
そして、電車が通過したら、再び商店街へと姿を変えます。
なお、列車が通過する度に店をたたむようになったのは1984年頃からと言われています。
これまで1度も事故は起きていないのでしょうか。
いつ電車が来るかとドキドキして買い物どころではなくなりそうです。
8. イギリス マジックラウンドアバウト
日本にも何箇所かあるラウンドアバウトですが、イギリスにあるこのラウンドアバウトは、なんと入口が5箇所あり、その車の動きはまさにカオス。
正直私は運転できる気がしません(笑)
ただ、一見複雑そうに見えるこのラウンドアバウトですが、実は事故を防ぐ合理的な仕組みになっているようです。
実際、事故率を過去の実績よりも30%も下げたといいます。
さらに、2011~2016年の過去5年間において死亡事故は1件しか起こっていないとのことです。