世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、日産のエクストレイルを紹介します。
基本情報
エクストレイルは、日本や北米、中国など世界中で販売されているSUVです。(北米では「Rogue ローグ」という名前で販売している。)
現行モデルは、3代目で日本では2013年12月に発売されました。
月間販売台数は、3,000〜6,000台ほど。
2018年は、年間50,304台を販売し、SUVでは、トヨタC-HR(76,756台)、ホンダ ヴェゼル(59,629台)に次いで3位でした。(出処:Park blog)
初代エクストレイルは、2000年に発売されました。
当時「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」というコンセプトで発売し、世界167の国と地域で80万台以上が販売されるヒットとなりました。
以降、発売翌年の2001年から2010年まで、10年連続で日本国内におけるSUV形乗用車販売台数第1位の座を獲得しています。(出処:ウィキペディア)
スペック
パワートレインは、ガソリン車とハイブリッド車が選べますが、ここではガソリン車についてご紹介します。
ハイブリッド車はこちら
エンジンは2.0L直列4気筒直噴エンジン。
最大トルクは207Nm、最高出力は108kWです。
これはセレナに搭載されているエンジンと同じです。
ちなみに、前型モデルにはクリーンディーゼル仕様がありましたが、現行モデルではディーゼル仕様は廃止されています。
エンジンに組み合わされるトランスミッションはCVTです。
車両サイズは、全長:4,690mm、全幅:1,820mm、全高:1,740。
いわゆるCセグメントSUVですね。
前型モデルからは若干サイズが大きくなっています。
燃費
燃費はJC08モードで2WDが16.4km/L、4WDが15.6km/Lです。
同型車のマツダCX-5が同じJC08モードで14.8km/L、ホンダCR-Vが15.4km/Lなので、燃費は同モデルの中ではトップクラスですね。
価格
価格は、2,231,280円〜2,828,520円。
マツダCX-5の価格が、2,570,400円〜3,877,200円。
ホンダCR-Vは、3,230,280円〜4,030,560円ですから、比較すると、だいたいマツダCX-5と同じくらいです。
ホンダCR-Vよりは40〜120万円ほど安いですね。
ちなみに、前型モデルの価格が1,990,000円〜3,500,000円だったので、最も安い仕様は約20万円前型モデルに対して価格が上がったことになります。
前型モデルからの進化
前型モデルは、2007年から2015年まで販売されていました。
このクラスで唯一MTの設定があったり、ディーゼルエンジンの仕様があったりと、ユニークな仕様が多く、初代の人気に引き続き、世界中で人気の車となりました。
ただ、そんな前型のエクストレイルから、現行モデルは大きく進化しています。
スタイリングの進化
まずは、スタイリングです。
初代、2代目と、四角い角張ったスタイリングがエクストレイルの特徴でしたが、3代目となる現行モデルからは、曲線的なクロスオーバーといったスタイリングとなりました。
前型モデルまでは、日本のエクストレイルと北米で販売されていたローグが別々のモデルでしたが、現行モデルからは、日本も北米も同じモデルとなったため、どちらかというとエクステリアのスタイリングはローグに合わせたのでしょうか。
また、前型までは日本でクロスオーバーモデルのデュアリスが販売されていましたが、現行のエクストレイルの発売と同時に日本でデュアリスの販売は終了し、エクストレイルにモデル統合されることになりました。
それも考慮されてのスタイリングなのかもしれませんね。
先進装備の進化
現行モデルから、とにかく先進装備がふんだんに搭載されています。
例えば、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、LDW(車線逸脱警報)などといった装備は、標準設定となっています。
さらに、他にもアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でコントロールすることで、高速道路での巡行走行ができるプロパイロット機能や、ハイビームアシスト、インテリジェントルームミラー、自動で駐車してくれるインテリジェントパーキングアシストなどが、グレード別設定となっています。
このクラスの車の中でも、かなり充実した装備となっていますね。
詳しくはこちら
3列シートの進化
前型モデルまでは、2列の5人乗りSUVでしたが、現行モデルからは3列シートが追加され、7人乗りの仕様が設定されました。
ただ、正直かなり狭いです。
大人だったら、膝が2列目シートバックに当たって長時間はとてもじゃないですが、耐えられません。
こちらのサイトを見てもそれがよく分かると思います。
子供用か、もしくは”いざという時”用ですね。
特徴
エクストレイルの特徴といえば、防水仕様の内装と、ラゲッジルームのボードアレンジです。
順番に見ていきましょう。
防水仕様の内装
元々、スキーやスノーボードに行く人に向けて作られた車だけに、室内はシートやラゲッジボードなどは防水素材が使われています。
濡れたスキーウェアのままでも気軽に運転できますし、雪がついたスキー板なども気にせずそのまま積むことができます。
よく雪山に行かれる方には、まさにうってつけの車ではないでしょうか。
ラゲッジルームのボードアレンジ
ラゲッジルームのボードは2枚分割となっていて、様々なアレンジができます。
例えば、汚れたものと汚したくないものを仕分けたり、花や食べ物など、他の荷物に潰されたくないものを分けて載せることができるので非常に便利です。
ちなみに、3列シート仕様のラゲッジはこちら。
しっかりとスペアタイヤまで搭載されているんですね。
まとめ
このクラスの車の中では、燃費も良い方ですし、装備も充実していて、それでいてこの価格というのは、非常に良いのではないでしょうか。
売れていることにも納得できる内容でした。
是非気になる方はチェックしてみて下さい。