中国で販売されているフラグシップSUV! ホンダ UR-Vとはどんな車か?

車分析
スポンサーリンク

今日は、中国で販売されているホンダの高級SUV UR-Vについてご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

基本情報

2020年に中国で発売された新型UR-V

ホンダ UR-Vは、ホンダが中国で生産・販売している高級SUVです。
現在、中国でホンダが現地メーカーと合弁会社として設立している広汽本田汽車の中で、最高級の車としてラインナップされています。

現在のモデルがUR-Vとしては2代目で、2020年に発売されました。

2015年 上海モーターショーで発表されたコンセプトカー

元々、2015年の上海モーターショーで「コンセプトD」として発表されたコンセプトカーが源流となっているようです。
量産モデルとしては、2016年の北京モーターショーで初公開されました。
初代の発売は、2017年3月です。

初代UR-V

なお、このUR-Vは、ルーフが低く、Dピラーが寝ているクーペのようなスタイリングが特徴です。

2009年から2016年まで販売されていたアコードをベースとしたクロスオーバーの「クロスツアー」の後継車という位置づけになるのかもしれません。

ホンダ クロスツアー

スペック

サイズ

ホンダ UR-Vのサイズは、全長:4,856mm、全幅:1,942mm、全高:1,670mm、ホイールベース:2,820mmです。

日本でも販売されているCR-Vのサイズが、全長:4,605mm、全幅:1,855mm、全高:1,690mm(4WD)、ホイールベース:2,660mmなので、全長と全幅はCR-Vよりも一回り大きいサイズ感です。
ただ、UR-Vはクーペスタイルとなっているので、全高は、CR-Vの方が20mm高くなっています。

最小回転半径

取り回しのよさを表す指標である最小回転半径は、5.7mです。

CR-Vの最小回転半径が5.5mなので、やはりホイールベースが長い分、CR-Vと比べると小回りは効きづらくなりそうです。

ただ、同じ3列シートSUVのマツダCX-8の最小回転半径は5.8mなので、CX-8よりは小回りが効くということになります。

シャシー

ホンダ UR-Vのサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式です。

タイヤサイズは、245/55R19です。

ホイールはアルミホイールで、グレードによって2つの異なるホイールデザインとなります。

パワートレイン

ホンダ UR-Vのパワートレインは、1.5L直列4気筒ターボエンジンと、2.0L直列4気筒ターボエンジンの2種類があります。
ハイブリッドの設定は無いようです。

1.5Lエンジンに組み合わされるトランスミッションはCVT。
2.0Lエンジンに組み合わされるトランスミッションは9速ATです。

駆動方式は、1.5Lエンジン仕様は2WDのみ、2.0Lエンジン仕様は2WDと4WDの設定があります。

では、詳しく見ていきましょう。

エンジン

ホンダ UR-Vの1.5L直列4気筒ターボエンジンは、最高出力が142kW、最大トルクが243Nmです。

CR-Vの1.5Lターボエンジンが、最高出力は140kW、最大トルクは240Nmなので、1.5LエンジンのスペックはCR-Vとほとんど変わらないですね。

エンジン自体は、ステップワゴンやCR-Vと同じエンジンのようです。

なお、1.5Lエンジン仕様の場合、0-100km/hの加速は10.1秒です。

一方、もう一つの2.0L直列4気筒ターボエンジンは、最高出力が200kW、最大トルクが370Nmです。
かなりハイスペックエンジンですね。

0-100km/hの加速は、2WDが8.1秒、4WDは8.0秒です。

燃費

燃費は、中国で一般的に使用されている100kmあたりのリッター数で言うと、1.5Lターボエンジン仕様は、7.2Lです。
これは、日本でお馴染みの1リッターあたりのキロ数で言うと、13.9km/Lです。

一方、2.0Lターボエンジンは、2WDが100kmあたり、8.3L。
4WDが100kmあたり、8.7Lです。
それぞれ、1リッターあたりのキロ数で言うと、2WDは12.0km/L。
4WDは11.5km/Lです。

CR-Vよりも若干燃費は悪くなりそうです。

ボディカラー

UR-Vのボディカラーは、全部で5つのカラーから選ぶことができます。
日本では、よくあるシルバーやグレー系のカラーは無いようです。

また、ダークグリーンのようなカラーがメインカラーとなっているようです。
日本ではなかなか無いカラーですが、かっこいいですね。

インテリアカラー

インテリアもベージュ、ブラウン、ブラックの3つのカラーから選ぶことができます。
なお、UR-Vは中国におけるホンダのフラグシップモデルというだけあって、全てのグレードで、レザーシート仕様となっています。

価格

車両価格は現地の価格で、22万元〜32万9800元。
これを円換算すると約3,780,000円〜5,690,000円となります。

CR-Vの価格が、3,230,280円〜4,030,560円なので、価格もCR-Vの1ランク上の価格となっています。

トヨタ ハリアーよりも高い価格設定ですね。

特徴

それでは、ホンダ UR-Vの特徴を順番に見ていきましょう。

スタイリング

まず、UR-Vの特徴としてあげたいのが、そのユニークなクーペのようなスタイリングです。

横から見ると、ルーフの形がAピラーを頂点に、後に行けば行くほど低くなっています。
またDピラーは前傾しており、ベンツのGLCクーペやBMWのX4のようなスタリングです。

ベンツ GLC クーペ

BMW X4

こういった車は、日本市場における日本メーカーのSUVには現状ありません。

ヘッドランプとターンランプ

また、ヘッドランプとターンランプも非常に特徴的です。

ヘッドランプは、日本で発売されているアコードやレジェンドと同じような、LEDランプが一直線に並ぶようなデザインとなっています。

その下には、滑らかなL字のデイライトランプが輝きます。
かなり高級感の感じるランプとなっていますね。

テールランプは新型ヴェゼルのデザインにも似た左右に繋がる薄型のランプとなっています。
ターンランプは、最近流行の横に流れるような、シーケンシャルターンランプとなります。

インテリア

インテリアは、中国のホンダのフラグシップというだけあって、高級感のあるデザインとなっています。
インストルメンタルパネルは木目デザインとなっていて、シートはレザー調。

コンソールは、先代ヴェゼルと同じようなブリッジコンソールとなっています。

また、空調は、運転席と助手席の温度を個別に設定できるだけでなく、後席の温度も独立して設定することができるようになっています。

さらに、後席にはかなり広い空間が確保されており、足元はフラットになっています。
見た目にもかなり開放感がありますね。

荷室

スタイリングは、かなりルーフが寝たようなクーペスタイルとなっていますが、荷室はかなり多くの荷物が積めるように見えますね。

バックドアはキックセンサー付きで、両手が塞がっていても、バックドアを開けることができます。

まとめ

今日は、ホンダが中国で販売している、フラグシップ的なSUVであるホンダUR-Vをご紹介しました。
日本車にはない、クーペスタイルのSUVとなっていて、サイドビューのシルエットなんかはかなりかっこいいですね。

価格は、日本でも販売されているCR-Vよりも1つ上の価格帯となります。
もし日本で発売されたら、トヨタ ハリアーとレクサスRXの間にくるような価格でしょうか。

これなら日本でも是非発売してもらいたいと思う人は多いのではないでしょうか。
残念ながら今のところ日本での販売の予定はなさそうですが、このSUV人気の流れで今後販売される可能性も十分にあると思います。

期待したいですね。

ホンダ UR-Vホームページ

タイトルとURLをコピーしました