ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)とはどんな車か?徹底分析してみた

車分析
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世界の様々な車を紹介するコーナー。

今日は、ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)を紹介します。

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基本情報

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)は、ドイツの自動車メーカー「ダイムラー」がメルセデス・ベンツブランドで展開している小型ハッチバック車および、セダンです。

メルセデス・ベンツのカーラインナップの中では最もコンパクトな車で、エントリーモデルとして定義されています。

現在のモデルがAクラスとしては4代目です。

初代 Aクラス

初代Aクラスは、1997年より製造・販売されました。
この車が、メルセデス・ベンツとしては、初めてのFF車となります。

また初代Aクラスのデザインは、現在のAクラスとは、だいぶ印象が違い、当時はトールワゴンという扱いとなっていました。

2代目 Aクラス

2代目は、2004年より製造・販売されました。
初代とエクステリアデザインや構造に大きな変化はありませんでしたが、メルセデス・ベンツとして初めてトランスミッションにCVTが採用されました。

3代目 Aクラス

3代目は、2012年より製造・販売されました。
3代目からは、全長が400mm拡大され、さらに全高を160mm下げるなど、そのスタイリングは大きく変わり、スポーティーなシルエットになっています。

4代目となる現行モデルは、2018年2月にオランダのアムステルダムで世界初公開されました。

日本では2018年10月に発売されています。

スペック

パワートレイン

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)は、大きく分けると「180」「200d」「AMG」の3つのグレードがあり、それぞれのパワートレインは、1.4Lガソリンエンジン、2.0Lディーゼルエンジン、2.0Lガソリンエンジンです。

「180」「200d」は、FFしかありませんが、2.0Lガソリンエンジンの「AMG」のみ4WDの設定があります。

1.4Lガソリンエンジン

「180」の1.4Lガソリンエンジンは、直列4気筒DOHC ターボチャージャー付きエンジンです。
エンジン型式は282。
これは前型モデルと同じ型式ですが、新型Aクラスに搭載されるこのエンジンは、ルノーと共同開発された新型エンジンです。

気筒休止システムを搭載していて、エンジン回転数が1250-3800rpmで条件が合えば2/3番シリンダーが休止するようになっています。
残った2気筒が高効率で回り、結果的に効率が上がるのです。

最大トルクは200Nm、最高出力は100kWです。

また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、7速DCTです。

2.0Lディーゼルエンジン

「200d」の2.0Lディーゼルエンジンは、直列4気筒DOHCターボエンジンです。
エンジン型式は654。
型式は、BクラスやCLAに搭載されているエンジンと同じですが、こちらもルノーとの共同開発により新型化されました。

大きな改善点は、燃料の噴射圧を前型は1600barだったのに対して、ソレノイド式インジェクターで2000bar(20MPa)まで上げていること。
また、ターボは、エキゾーストマニフォールドに一体化されたVGターボ(可変ジオメトリーターボ、メルセデス・ベンツは可変タービンジオメトリー=Variable Tubine Geometryと呼ぶ)を採用しました。

最大トルクは320Nm、最高出力は110kW。

また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、8速DCTです。

2.0Lガソリンエンジン

「AMG」の2.0Lガソリンエンジンは、2種類あります。

「AMG A35 4MATIC」に搭載されるエンジンは、直列4気筒DOHCターボエンジンです。
エンジン型式は260。
CLAにも搭載されているエンジンですが、多少の改良が加わり、ウェイストゲートバルブが、前型がバキューム式だったに対して電制式になりました。

最大トルクは400Nm、最高出力は225kW。

また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、7速DCTです。

「AMG A45 S 4MATIC」に搭載されるエンジンは、直列4気筒DOHCターボエンジンで、エンジン型式は139。
こちらは新開発のエンジンです。

最大トルクは500Nm、最高出力は310kWです。

また、このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、8速DCTです。

車両サイズ

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)の車両サイズは、全長:4,420mm(AMGは4,440〜4,445mm)、全幅:1,800mm、全高:1,420mm(AMGは1,410mm)、ホイールベース:2730mm。
これはBセグメントではなく、もはやCセグメントの車ですね。

BMW 1シリーズの車両サイズが、全長:4,355mm、全幅:1,800mm、全高:1,465mm、ホイールベース:2670mmなので、1シリーズよりも全長は65mmも長いことになります。

また、前型モデルの車両サイズが、全長:4,290mm、全幅:1,780mm、全高:1,420mm、ホイールベース:2,700mmなので、前型モデルに比べて全長は120mm長く、ホイールベースは30mm長くなっています。

車両重量は、1,360〜1640kg。

最小回転半径は、5.0m(AMGは5.4m)。

最低地上高は、130mm(AMGは105〜115mm)です。

燃費

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)の燃費は、1.4Lガソリンエンジンの「180」がWLTCモードで15.4km/L。
2.0Lディーゼルエンジンの「200d」が18.8km/L。
「AMG A35 4MATIC」が12.2km/L、「AMG A45 S 4MATIC」が11.4Lです。

競合のBMW 1シリーズの燃費が、1.5Lエンジン仕様だとWLTCモードで13.7km/L、2.0Lエンジン仕様だと12.0km/Lなので、1シリーズと比べると燃費はなかなか良さそうです。

価格

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)の価格は、「180」が3,370,000円〜3,800,000円。
「200d」が4,100,000円〜。
「AMG」が6,340,000円〜7,980,000円です。

BMW 1シリーズの価格が、1.5Lガソリンエンジン仕様で3,340,000円〜4,130,000円、2.0Lガソリンエンジン仕様で5,727,273円〜6,300,000円なので、1シリーズと同じくらいですね。

特徴

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)の特徴をいくつか順番に見ていきましょう。

MBUX

MBUXとは、「Mercedes Benz User Experience(メルセデスベンツ ユーザー エクスペリエンス)」の略で、音声認識コントロールシステムです。
メルセデスベンツは、このMBUXをAクラスから初めて採用してきました。

オプション設定ではありますが、Aクラスは全仕様にこのMBUX機能を付けることができます。

このMBUXは、例えば、「ハイ、メルセデス。ちょっと暑いんだけど」とドライバーが声をかけると「24度にします」と言って自動的にエアコンを調整してくれます。
他にも、「ハイ、メルセデス。近くの駐車場を探して」と声をかけると、ナビで近くの駐車場を表示して案内をしてくれたり、プレイリストを自動的に再生してくれたりと、様々な操作が音声でできるようになるのです。

ただ、BMW 1シリーズのように、自分の好きな名前を付けることはできないようです。
「メルセデス」と毎回声をかけるのはちょっと大変ですね。

横長の大ディスプレイ

Aクラスのメーターパネルは、10.25インチの液晶ディスプレイが2枚横に繋がった特大サイズのフル液晶タイプ。

このメーターパネルは、スピードメーターとタコメーターの表示を、ナビ地図やトリップ情報、燃費情報などに自由に変更することができるのです。
または、メーターの丸型の枠を消して、全画面を使ってそれらの表示に切り替えることも可能。
カスタマイズ性が非常に高く、ユーザーの思ったように表示することができるのが特徴です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
新型Aクラスは、BMWの1シリーズと同様に、インフォテインメントシステムを大きく改良してきました。
ただ、やはりメルセデスベンツ。
BMW1シリーズと比べるとインテリアのデザインやその質は、1つ先をいった車のような感覚さえ覚えます。

今日特徴としてご紹介した内容は、主にインフォテインメントシステムのところだけでしたが、エンジンのスペックなども考えると、その動力性能や走りにも期待ができそうです。
私はまだ運転したことがないのですが、運転する機会があれば、その結果を随時アップデートして行きたいと思います。

ベンツAクラス(Mercedes-Benz A-Class)ホームページ

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