ダイハツ タフトとスズキ ハスラーはどっちがオススメか?徹底分析してみた

スペック比較
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クロスオーバータイプの軽自動車として非常に人気なダイハツタフトとスズキ ハスラーですが、どちらを買ったらいいか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
ただ、この2台の車、よく見るとそれぞれ違った特徴を持つ車だということが分かります。
そこで、今日は、ダイハツ タフトとスズキ ハスラーについて、様々な角度から徹底比較してみたいと思います。
是非、クロスオーバータイプの軽自動車の購入を検討されている方は参考にしてみて下さい。

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エクステリアデザイン

それでは、まずは、エクステリアデザインを比較してみましょう。

左がダイハツ タフト、右がスズキ ハスラーです。
タフトはヘッドランプが四角い形をしており、ハスラーは丸い形をしているという違いはあるものの、四角いフォルムやフェンダー部分の黒い樹脂パーツなどで、タフなオフロード車を印象付けている点は共通しています。

ただ、横から見てみると、この2台の車の違いが顕著に現れてきます。
まずは、その全高です。
実は、タフトの全高は1630mmなのに対して、ハスラーは1680mmで、実に50mmもハスラーの方が全高が高いのです。
50mmというと、だいたい銀行のキャッシュカードやクレジットカードの幅と同じくらいなので、このサイズの車にしては、かなり大きな差だと思います。

なお、こちらには、タフトとハスラーのサイズ表を示しましたが、実はタフトとハスラーはこの全高以外、全長も全幅もホイールベースまで、全て同じ寸法なのです。
それでいて、全高が50mmも違うわけですから、横から見たシルエットは、かなり違く見えるはずです。

さらに、タフトとハスラーは、タイヤのサイズが異なります。
ホイールサイズはどちらも15インチですが、タイヤの扁平率が異なり、タイヤの外径で言うとタフトが596mmでハスラーが579mm。
その差は実に2センチ以上です。

その差もあってか、地上高はタフトが190mmで、ハスラーが180mmなので、10mmタフトの方が地上高が大きいことになります。
要するに、タフトはハスラーに対して、全高が低い割に、タイヤサイズも大きく、地上高も大きくなっていて、タフトの方が、よりオフロード感のあるSUVといったフォルムになっているように見えると思います。

また、フォルム以外にも違いがあります。
ハスラーには、Cピラー部分にクォーターウインドが設定されています。
実は、先代ハスラーには、このクォーターウインドウの設定が無かったのですが、新型ハスラーではこの部分にクォーターウインドウが設定され、後方視界がかなり改善されました。
上の写真は、新型ハスラーと先代ハスラーの運転席からみた後方視界の比較です。
上が新型で下が先代ですが、やはりクォーターウインドウがある分、後方の視界が広くなっています。
一方で、タフトには、クォーターウインドウの設定は無く、先代ハスラー同様に、太いCピラーとなっているので、後方視界の広さはハスラーの方が良さそうです。

インテリア

インパネ周り

続いて、インテリアを見てみましょう。
インパネ周りについては、どちらもシフトノブがインパネ付けなところや、カラーのフィニッシャーが所々付いていて、タフなギア感を演出しているところは同じです。

それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。

まずはメーターです。
タフトは、タコメーターと速度メーターが並んでいますが、ハスラーは速度メーターのみとなっています。

次にナビディスプレイですが、どちらもインパネ中央部分に配置されています。
タフトは、通常7インチで、オプションで9インチのディスプレイも選べるようになっています。
一方で、ハスラーは通常8インチで、こちらも9インチディスプレイも選択できるようになっています。

運転席周り

こちらには、室内をそれぞれ横から見た写真を並べてみました。
運転席周りの違いとして、あげておきたい一つのポイントは、足元の部分です。

上:タフト 下:ハスラー

タフトは、コンソールが運転席と助手席の間にあるので、左右を行き来することができないのですが、ハスラーは運転席と助手席の間にはシンプルなドリンクホルダーのみになっているので、運転席と助手席の間を自由に行き来することができます。

後席

続いて、後席を見てみましょう。

左:タフト 右:ハスラー

こちらには、左側にタフト、右側にハスラーの後席の写真を示しました。
ハスラーの後席には、スライド機構が付いていて、最大で160mmも後席をスライドさせることができます。
そのため、荷室を広く使いたい時や、後席空間を広くしたい時など、シーンに併せて調整することができるので、便利です。
一方で、タフトはスライド機構を持っていなく、固定式のシートとなっています。

収納

次に収納を比較してみましょう。
軽自動車はサイズが小さいだけに、収納がたくさんあると助かります。
そこで、ここには、それぞれの車にはどんな収納があるのかを表に整理してみました。

こうして見てみると、室内収納の数はハスラー に軍配が上がります。

その他

ただ、タフトならではの特徴もあります。
それがこの大きなガラスルーフです。

スカイフィールトップと名付けられたこのガラスルーフは、なんとタフトの全車に標準設定されています。
現在、日本で販売されている軽自動車やコンパクトカーで、サンルーフやガラスルーフが設定されている車は、ほぼありません。当然、ハスラーもガラスルーフなどの設定はありません。
そんな中で、タフトはこのスカイフィールトップを全車標準設定にしてきているので、強いこだわりを感じます。
実際このガラスルーフは、運転席に座った時のドライバーの頭よりも前にガラス部分がくる設計となっているので、かなり開放感を感じられそうです。

荷室

続いて、荷室を見てみましょう。

こちらには、左側にタフトの荷室、右側にハスラーの荷室を示しました。
まず、寸法の比較からですが、荷室の開口高さは、タフトが720mmで、ハスラーが710mmなので、高さはほとんど変わりません。
また、奥行きは、タフトが370mmなのに対して、ハスラー後席にスライド機構を持っているので、280mmから445mmまで変動させることができます。

また、タフト、ハスラーそれぞれ、上側のボードを立てかけて、荷室をより深く使うこともできますが、その場合、タフトが床部分がカーペット素材になっているのに対して、ハスラーは取り外して洗うことができる、アンダートレイボックスが設定されています。
そのため、汚れたものも気にせずにここに収納することができるので、助かりますね。

車中泊対応

また、タフトやハスラーなどの車だと、車中泊をしたくなる人も多いと思います。
それぞれ、車中泊はできるようになっているのでしょうか。

まず、右側に示したハスラーですが、ハスラーは、前席も含めてかなりフラットになります。
その最大ベッド長は約2メートル。
大人が十分寝られるサイズです。

一方で、タフトは前席があまりフラットにはならない上に、最大ベッド長は840mmという短さとなっています。
タフトは、前席がコンパクトSUVのロッキーと同じものが採用されているようなので、フラットになるかどうかよりも、座り心地を優先されたのかもしれません。

エンジンスペック

それでは、ここから、エンジンスペックについて見てみましょう。

こちらには、横軸にエンジンの最大トルクをとり、縦軸にエンジンの最高出力をとったグラフを示しました。
タフトもハスラーもどちらもターボエンジンとNAエンジンがありますが、ターボエンジン同士を比較しても、NAエンジン同士を比較しても、スペックはどちらもわずかにタフトの方が優っています。
ただ、ほとんど変わらないと言ってもいいと思います。

燃費

次に燃費です。

ここには、WLTCモードの燃費エンジンと駆動方式毎に並べています。
ハスラーは、全車マイルドハイブリッド仕様となっているので、全体的に、タフトよりもハスラーの方が燃費が良いことがわかると思います。
特にハスラーのターボエンジンの4WD仕様がタフトのNAエンジンの2WD仕様よりも燃費が良いというのは凄いですね。

安全装備

次に、タフトとハスラーそれぞれに設定されている安全装備を比較してみましょう。

こちらには、縦に安全装備を並べていて、横には、左にタフト、右にハスラーをグレードごとに並べました。
白丸は、標準設定されているものを示していて、黒丸はオプション設置のものを表しています。そもそも設定が無いものについては、横棒で示しました。

まず、ヘッドランプですが、タフトは全車標準でLEDランプとなっているのに対して、ハスラーは上位グレードのXのみLEDとなっています。
また、タフトの上位グレードには、ハイビームで走行中に先行車や対向車を検知した時に部分的に遮光し、先行車や対向車に配慮しながら走行できるアダプティブドライビングビームが標準装備となります。
一方、ハスラーはこういったシステムは付いていません。
ただ、対向車が来たときに自動的にロービームに直してくれるハイビームアシストは、ハスラーは全車標準装備となっています。
タフトは、アダプティブドライビングビームが搭載されていない下位グレードは、このハイビームアシスト機能となります。

次に、電動パーキングブレーキですが、タフトは全車電動パーキングブレーキになっているのに対して、ハスラーは全車機械的な足踏みパーキングブレーキとなっています。
未だに機械式というのは少し残念ですね。

その他は大体同じなのですが、タフトは駐車枠の白線を検知して、自動でハンドル操作を行い、駐車する「駐車支援システム」をオプションで設定することができます。
ハスラーはこういったシステムはありません。

こうして安全装備を比較してみると、タフトの方が充実しているように見えます。

価格

最後に価格を比べてみましょう。

こちらには、タフトとハスラーをエンジン仕様毎に、価格をレンジで示しました。
なお、オプションやその他諸費用は含みません。

これを見ると、NAエンジン同士、ターボエンジン同士の価格はあまり変わりませんね。
ただ、ハスラーの方が、価格のレンジが広いので、若干ではありますが、下位グレードであれば、ハスラーの方が安く買えそうです。

まとめ

まとめます。
今回は、今大人気のクロスオーバータイプの軽自動車ダイハツタフトと、スズキ ハスラーを比較してみました。
一見同じように見えてしまうこの2台ですが、実はそれぞれ別の特徴を持った車だということが分かったのではないでしょうか。

今回比較してみた結果、クロスオーバーらしい力強いスタイリングや、先進的な安全装備の充実度で選ぶのであればタフト、燃費や、ラゲッジや室内収納の使い易さで選ぶのであればハスラーということがわかりました。

とはいえ、大事なのは、デザインや実際に乗ってみた感じが気に入るかどうかです。

是非、クロスオーバーの軽自動車の購入を検討されている方は、今回ご紹介した内容を参考にしつつ、実際にディーラーに足を運んで確認してみて下さい。

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