え、こんな車だったの?RAV4コンセプトカーが面白い!

車の歴史
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トヨタRAV4と言えば、本格的四駆性能を持ったSUVとして、非常に人気の車ですが、実は今から約20年前の1989年に初めてコンセプトカーとして発表されたRAV4は、今の姿からは想像もつかないような姿をしていました。
そこで、ここでは、実はあまり知られていない、トヨタRAV4の原点となった車をご紹介したいと思います。

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ユニークなSUVが乱立した時代

1990年代初期といえば、乗用車でありながら四駆で車高を上げた車、いわゆる「SUV」が登場し始めた時代です。
この時代には、ユニークなSUVが数多く登場しました。

例えば、いすゞ「ミュー」(海外名「アミーゴ」)。
この車は、Bピラー以降が開放型となった独特なスタイリングで、2人乗り。
さらにトランスミッションがMTのみと、実用性が非常に謎な車でした。

いすゞ ミュー

スズキの初代「エスクード」(海外名「サイドキック」)もこの頃に発売された車です。
初代エスクードは、3ドア2人乗りで、コンバーチブルとハードトップの2種類の設定がされていました。

スズキ 初代エスクード

また、ダイハツの初代「ロッキー」も同様にこの時代に発売されました。
初代ロッキーもミューやエスクードと同様に、3ドアの2人乗り。
さらに後ろ側をオープントップにできる造りとなっていました。

ダイハツ 初代ロッキー

これらの車と同時期に発表されたのが、トヨタRAV4のコンセプトカーです。

東京モーターショーでデビュー

トヨタRAVのコンセプトカーが発表されたのは、1989年の東京モーターショーです。
トヨタブースのステージには、1990年発売されたガルウイングのクーペ「セラ」と、発売は実現しませんでしたが当時大注目を集めたスーパースポーツカー「4500GT」と、このRAV4コンセプトカーが並べられました。

セラ

4500GT

「ネオ・アーバン4WD」と呼ばれたこのRAV4コンセプトカーは当時非常に話題を呼び、発売が期待される声が多く寄せられたと言います。

このRAV4コンセプトカーによって、現在まで続くSUVブームが始まったのです。

RAV4コンセプトカーのデザイン

RAV4コンセプトカーのスケッチが開始されたのは、RAV4コンセプトカーがデビューした1989年東京モーターショーから遡ること3年。
1986年のことでした。

RAV4コンセプトカーは、車高は高いSUVルックですが、2シーターでリアがオープンになるユニークなスタイリングです。

フロントマスクは、まるでホンダ シティ ターボⅡのような丸目のヘッドライトに、左右非対称なフロントグリル。
また、フェンダーについたターンランプは、まるでメルセデス・ベンツのGクラスのようでした。

現在のRAV4からは想像もつかないようなスタイリングですよね。

ホンダ シティ ターボⅡ

量販仕様のRAV4

その後、1994年に実際に2シーターの小型SUV「RAV4」が発売されますが、実際に発売されたRAV4のデザインは、ヘッドランプも、ターンランプも、グリルまでもがコンセプトカーだった頃のユニークな特徴が削ぎ落とされてしまいました。
ただ、リアがオープンになる2シーターSUVという車両コンセプトは変わりませんでした。

また、当時テレビCMには、絶大なる人気を誇っていた木村拓哉さんが起用され、女性や若者の間で一躍人気の車となりました。

この初代RAV4は、パワートレインに2.0L直列4気筒エンジンを搭載。
トランスミッションには、4速ATと5速MTが用意されていました。
ドライブトレインは、日本車では数少ないベベルギア式のセンターデフを持つ本格的なフルタイム4WDです。

その後、1995年4月に、ホイールベースを延長し、居住性と利便性を向上させた5ドアモデル「RAV4 V」(ラヴフォーファイブ)が追加されました。
このRAV4 Vが現在のRAV4の源流となったのです。

「RAV4 V」(ラヴフォーファイブ)

いかがでしたでしょうか?
現在本格的なSUVとして大人気のトヨタRAV4ですが、実はその起源は、今のRAV4からは想像もつかないようなユニークで面白い車でした。

現在のRAV4についてはこちら

初代RAV4のスペック

トヨタRAV4(3ドア)

販売期間

1994〜2000年

エンジン

2.0L 直列4気筒

トランスミッション

4速AT、5速MT

車両サイズ

全長

3,705mm

全幅

1,695mm

全高

1,645mm

参考:Motor trend

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