世界の様々な車を紹介するコーナー。
今日は、マツダのCX-8を紹介します。
基本情報
CX-8は、日本と中国で販売されている3列シートの大型SUVです。
現行モデルは、CX-8としては初代となります。
発売は、2017年12月。
2018年の年間販売台数は3万0679台とかなり好調。
3列シートを持つSUVのうち約半分がCX-8ということになるようです。(出処:レスポンス)
マツダは、CX-8の発売と同時に、3列シートミニバンのプレマシーとビアンテの販売を終了しています。
今後、こういった3列シートSUVがミニバンにとって変わるようになるのでしょうか。
スペック
マツダ CX-8のパワートレインは、2.5L 4気筒NAガソリンエンジン、2.5L 4気筒ガソリンターボエンジン、2.2L 4気筒ディーゼルエンジンの3種類に、トランスミッションは6速ATが組み合わされます。
ちなみに、2.5L NAは2WDのみ。
2.5Lターボは4WDのみ。
2.2Lディーゼルは2WDも4WDも選ぶことができます。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジンは2種類。
NAエンジンとターボエンジンから選べます。
NAエンジンは、SKYACTIV-G 2.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジン。
最大トルクは252Nm、最高出力は140kWです。
ターボエンジンは、SKYACTIV-G 2.5T 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジン。
最大トルクは420Nm、最高出力は169kWです。
どちらもCX-5に搭載されているエンジンと同じですね。
ディーゼルエンジン
ディーゼルエンジンは、SKYACTIV-D 2.2 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジン。
最大トルクは450Nm、最高出力は140kWです。
こちらもCX-5と同じです。
ちなみに、ガソリンターボ車とディーゼル車の価格を比較すると、その差は約18万円。
こちらのサイトによると、その価格差をディーゼル車の燃費の良さで取り返そうとすると、年間12000km以上走行する場合は、3年ちょっと。
年間8000km程度の走行の場合は、5年かかる計算になるようです。
実際自分の使い方でどちらがお得か選んだ方がいいですね。
車両サイズ
マツダ CX-8の車両サイズは、全長:4,900mm、全幅:1,840mm、全高:1,730mm、ホイールベース:2,930mm。
CX-5と比べると全長が約35センチ長くなっています。
ただ、全幅と全高はほとんど変わらないですね。
このサイズ感を見ると、CX-5をベースに作られた車のように感じますが、実はプラットホームは、北米で販売されている大型SUVのCX-9をベースにしているようです。
シャシー
マツダ CX-8のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアはマルチリンク式です。
また、タイヤサイズは、最廉価グレードは225/65R17。
通常グレードは225/55R19です。
タイヤサイズは、CX-5と全く同じですね。
なお、グレード毎のホイールデザインは以下のようになっています。
最小回転半径
次に、取り回しのよさを表す指標である最小回転半径を見てみましょう。
マツダ CX-8の最小回転半径は、5.8mです。
CX-5の最小回転半径が5.5mなので、やはりホイールベースがCX-5よりも230mm長くなっている分、CX-5と比べると小回りがやや効きづらくなっているようです。
燃費
マツダ CX-8の燃費は、2.5LガソリンNAエンジン(2WD)だとJC08モードで13.4km/L、WLTCモードで12.4km/L。
2.5Lガソリンターボエンジン(4WD)だとJC08モードで12.0km/L、WLTCモードで11.6km/L。
2.2Lディーゼルエンジン(4WD)だとWLTCモードで15.4km/Lです。
同型車の日産エクストレイル3列シート車はJC08モードで15.6km/L、ホンダCR-V3列シート車は15.0km/Lなので、CX-8のディーゼルで競合車よりちょっと良いくらいで、ガソリン車だとちょっと劣ることになります。
まあ、車のサイズが一回り大きいので、それもしょうがないのかもしれません。
価格
マツダ CX-8の価格は、2.5L NAエンジン(2WD)モデルが2,894,400円〜3,758,400円。
ターボエンジン(4WD)モデルは3,742,200円〜4,244,400円です。
また、ディーゼルエンジンモデルは、3,607,200円〜4,460,400円です。
ちなみに、日産エクストレイル3列シートの価格が、2,931,120円〜。
ホンダCR-V3列シートの価格が、3,421,440円〜3,637,440円ですから、ガソリン4WDモデルで比較すると、エクストレイルよりは80〜130万円ほど高く、CR-Vより30万円ほど高いようです。
これも車のサイズから考えると納得できます。
なお、5人乗りSUVのCX-5と比べると、CX-5の同じターボエンジンモデルが3,326,400円〜3,877,200円なので、40万円ほどの価格差になります。
ゆったりな3列シートが40万円ほどでつけられるということですね。
特徴
ゆとりのある3列シート
CX-8の特徴と言えば、なんと言ってもゆとりのある3列シートです。
現在、エクストレイルやCR-VといったSUVモデルの車にも3列シート仕様がありますが、これらはどちらも大人が3列目に座るとちょっと窮屈で、子供か、大人だとしたら緊急事のみに使うことにしか対応していません。
ただ、CX-8は、エクストレイルやCR-Vとは違い、ミニバンと比べても引けをとらない居住性となっています。
こちらのサイトによると、3列目は「居心地含めかなりいい。」と評価しています。
実際に3列目の空間を写真で比較してみると、その差は歴然です。
CR-Vは2列目シート跳ね上げ機構が付いているため、乗り込みはスムーズ。
ただ、3列目は大人が座ると窮屈。
参考:クリッカー
エクストレイルも同様に、大人が乗るとかなり狭い。
大人が多人数で乗るなら片道15分までと考えたほうがいい。
参考:ベストカーweb
ただ、それもホイールベース(前輪中心から後輪中心までの距離)の長さと全長がこの3列目のゆとりを生み出しているので、その分当然小回りは利きません。
最小回転半径は、エクストレイルやCR-Vと比べても大きく、狭い道を通ったりするときは少し苦労するかもしれません。
まとめ
新しいセグメントを開発した車ですね。
これまでは十分な広さを持つ3列シート車を選ぼうと思ったらミニバンしか選択肢がなかったわけですが、「ミニバンはちょっと・・・」という人も多かったのではないでしょうか。
そんな方には、待望の車だと思います。
実際に販売も好調のようです。
今後こういった車が他メーカーからもどんどん出てくるかもしれませんね。
そんな予感を感じさせるほど、魅力的な車でした。
是非気になる方は是非チェックしてみて下さい。